採用試験を通って護衛団に入ったヴェーゼは、なぜヨークシンを越えられなかったのか。ネオン=ノストラードの護衛団は9人。クラピカ・センリツ・バショウ・ヴェーゼ・ダルツォルネ・スクワラ・トチーノ・イワレンコフ・リンセンです。
採用試験を通ったかどうかで分けると、生き残りは試験で入った側に寄っています。それでも、両側に1人ずつ外れる人物がいる。その2人を追うと、結末が地下競売の夜の担当ごとにそろって見えてくる。会場の中にいたか、出入り口に立っていたかです。
※ヨークシン編と、暗黒大陸編・王位継承戦編の一部に触れます。扱うのは単行本既刊分(〜39巻)まで。
採用試験でスクワラとトチーノは試す側にいた
8巻の採用試験に合格して入ったのは、クラピカ・センリツ・バショウ・ヴェーゼの4人。ヴェーゼはスクワラを自分の能力で操り、仕掛けた罠の中身まで白状させて合格しています。
残る5人は、試験を通って入った人たちではない。
- ダルツォルネ: 護衛団のリーダー
- スクワラ: ダルツォルネの次に古株。試験では受験者を試す潜入者の役
- シャッチモーノ=トチーノ: 同じく組の側の人間として試験に紛れていた
- リンセン: 護衛団ではかなりの古株
- イワレンコフ: 試験の合格者ではない。いつから護衛団にいたかは分からない
スクワラとトチーノは、試験の場で受験者を試す役でした。合格した側は、この2人を見抜くところから護衛団の仕事を始めている。
ネオンの護衛団9人の生死を、採用試験を通ったかどうかで比べる
旅団がヨークシンの地下競売を襲ったのは9月1日の夜(競売そのものの仕組みは → ヨークシンの地下競売は表の競売と別物)。採用試験を通った4人(合格組)と通っていない5人(試験外)で、ヨークシンでの結末を比べます。
| 名前 | 入った経路 | ヨークシンでの結末 | 死んだ場面 |
|---|---|---|---|
| クラピカ | 採用試験 | 生存 | ― |
| センリツ | 採用試験 | 生存 | ― |
| バショウ | 採用試験 | 生存 | ― |
| ヴェーゼ | 採用試験 | 死亡 | 地下競売の会場の外 |
| ダルツォルネ | 試験外・リーダー | 死亡 | ウボォーギンの引き渡し |
| スクワラ | 試験外・古株 | 死亡 | 旅団に捕まった先 |
| トチーノ | 試験外 | 死亡 | 地下競売の会場 |
| イワレンコフ | 試験外 | 死亡 | 地下競売の会場の外 |
| リンセン | 試験外・古株 | 生存 | ― |
合格組は4人中3人が残り、試験外は5人中1人。死んだ5人のうち4人が試験外の側です。
分かりやすいのは、センリツ・バショウとダルツォルネ・スクワラの対比。前の2人は試験で入り、ヨークシンのあとも組に残る。後の2人は護衛団を仕切っていた古株で、どちらも旅団の手で死んでいる。
ダルツォルネは捕らえたウボォーギンの引き渡しの場で、変装したフィンクスに胸を貫かれた。スクワラは旅団に捕まり、最後はノブナガに斬られました。
ここまでなら、試験で入った側が強かったか運がよかった、で片づきそうです。
採用試験で入ったのに死んだヴェーゼは、分け方からはみ出る
合格組の中で、死んだのはヴェーゼ1人。入り方で言えば、センリツやバショウと同じ側にいる。
違ったのは地下競売の夜の持ち場です。ヴェーゼはトチーノ・イワレンコフと一緒に競売担当に回り、会場の中に入っていた。旅団が襲ったのは、まさにその会場。
ヴェーゼはフランクリンの念弾からは逃れています(→ フランクリンの念能力ダブルマシンガン)。それでも会場を出たところで、外に控えていたシズクに襲われた。イワレンコフと一緒に命を落としています。
能力で試験を通るだけの腕があっても、旅団が入ってくる場所にいたことは変えられない。合格組の側にいながら死んだ理由は、入り方の中には見つからないのです。
古株なのに残ったリンセンは、反対側の例外
地下競売の夜、リンセンは裏口の担当でした。同じ裏口にバショウ、正面口にセンリツ。3人とも会場の中には入らず、出入り口に立っていた。
リンセンは護衛団でもかなりの古株です。入り方で言えば、ダルツォルネやスクワラと同じ試験外の側。
それでも旅団の襲撃を生き延び、ヨークシンのあともノストラード組に残った。若頭になったクラピカの下で働いています。
古株という立場は、リンセンを守ったわけでも危うくしたわけでもない。残った理由を探すなら、持ち場のほうを見ることになる。
地下競売の夜の持ち場で分け直すと、結末はそろう
入った経路の分け方から離れて、持ち場で数え直す。9人のうち、この夜の担当が伝わっているのはクラピカを除く8人です。
- 競売担当として会場に入った3人(ヴェーゼ・トチーノ・イワレンコフ): 3人とも死亡
- 正面口と裏口に立った3人(センリツ・バショウ・リンセン): 3人とも生存
- ネオン本人の護衛に付いた2人(ダルツォルネ・スクワラ): 2人とも死亡
入った経路で分けたときは、両側に1人ずつ外れがいた。持ち場で分けると、8人の中に外れがいません。会場に入った3人は、合格組1人と試験外2人。出入り口の3人も、合格組2人と試験外1人です。どの組にも両方の経路が混ざっているのに、結末は持ち場ごとにそろっている。
ネオン本人の護衛に付いた2人は、会場の襲撃では死んでいない。ダルツォルネはウボォーギンの引き渡しの場、スクワラは旅団に捕まった先で死んでいる。会場の中にも出入り口にもいなかった2人です。
俺は、ネオンの護衛団の生死を読むなら、入った経路より持ち場の分け方を採ります。合格組で生き残った3人のうち、2人は出入り口の担当でした。試験外で死んだ4人のうち、2人は会場に入る競売担当、2人はネオン本人の護衛。試験で入った側に生き残りが寄って見える数字は、この担当の割り振りで説明がつきます。
ヨークシンのあとの護衛団は、出入り口に立った側が引き継いだ
ダルツォルネの死後、クラピカは同僚たちに推されて護衛団のリーダーになった。組長のライトからも正式に任命されています。のちに若頭となり、組の収入を用心棒と賭博に切り替えた(組がどう立て直されたかは → ノストラード組は念能力1つで回っていた)。
その下に残ったのが、出入り口に立っていたセンリツ・バショウ・リンセン。センリツとバショウは王位継承戦でも、クラピカの呼びかけでカキンの王子の護衛に応募しています。付いた王子はそれぞれ別です(→ クラピカの護衛5人は狙った陣営に入れなかった)。
古株のリンセンはこの顔ぶれに入り、合格組のヴェーゼは入っていない。会場の襲撃に限って言えば、結末を決めたのは、会場の中にいたか出入り口に立っていたかでした。
まとめ|ネオンの護衛団9人は何で分かれたか
- ネオンの護衛団は9人。8巻の採用試験で入ったのはクラピカ・センリツ・バショウ・ヴェーゼの4人で、残る5人は試験を通っていない
- ヨークシンを越えたのは、合格組が4人中3人、試験外が5人中1人(リンセン)
- 合格組のヴェーゼは競売担当として会場に入り、外に出たところでシズクに殺された
- 古株のリンセンは裏口の担当で、旅団の襲撃を生き延び、若頭クラピカの下に残った
- 担当が伝わっている8人では、会場の3人とネオン本人の護衛の2人が全員死亡。出入り口の3人は全員生存
同じ試験を通ったセンリツとヴェーゼも、正面口と会場の中という担当の違いで結末が分かれました。
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