十二支んの暗黒大陸行きの持ち場|王子の護衛に回ったのはクラピカ1人

王位継承戦の舞台になった船で、王子の護衛に付いた十二支んは12人中1人。クラピカだけです。

残りの11人のうち7人は、ビヨンドの見張り・医療室・裁判所・軍の会議室といった船の側の持ち場にいる。もう4人は一等客室にいます。

※暗黒大陸編・王位継承戦編に触れます。扱うのは単行本既刊分(〜39巻)まで。

十二支んの顔ぶれと、上陸後の班と船の持ち場の違い

39巻の時点で、十二支んは12人。会長選挙のあとでパリストンとジンが抜け、その席にクラピカとレオリオが入った。

12人は暗黒大陸に向けて、科学班・情報班・防衛班・生物班の4つに分かれています。ただしこれは上陸してからの分担で、船の上での持ち場とは別の話。

船の上の持ち場は No.359 で、層ごとに示されました(→ ブラックホエール号の内部は5階層)。

暗黒大陸へ向かう船で、十二支ん12人が付いている持ち場

持ち場 人数 十二支ん
王子の護衛 1人 クラピカ
ビヨンドの監視(1層) 3人 カンザイ/サイユウ/サッチョウ
中央医療室(3層) 2人 チードル/レオリオ
中央裁判所(3層) 1人 ボトバイ
国王軍会議室(4層) 1人 ミザイストム
一等客室(3層) 4人 ゲル/クルック/ピヨン/ギンタ

王子に付いたのは1人。7人は船の側の持ち場にいて、4人は客室にいる。

ビヨンドの監視は、V5 がハンター協会に頼んだ仕事です。ビヨンドはカキンの暗黒大陸探検隊の総責任者で、船の上では協会に拘束されている(→ 暗黒大陸の渡航禁止が足止めするのは個人だけ)。

医療室・裁判所・会議室の3か所は、船の運営と治安に関わる持ち場。こちらは V5 の依頼としては描かれていません。一等客室の4人は、確かめられた範囲では、39巻までに船の上での動きが描かれていない。

護衛の腕を持つカンザイが、王子ではなくビヨンドに付いている

船の側の持ち場がどういうものかは、カンザイを見るとよく分かります。

カンザイの本業はボディーガード。防衛班にも入っています。王子14人が乗る船なら、真っ先に王子の警護へ回されてもおかしくない人です。

それでも船の上のカンザイは、1層でビヨンドを見張っている。守っている相手は王子ではなく、協会が預かった1人の男です。

医療室・裁判所・会議室の4人も、持ち場で見ると同じ形に収まります。チードルとレオリオは医療室に、ミザイストムは船の中の事件を追って軍の会議室にいる(→ ブラックホエール号の殺人を捜査しているのはハンター協会)。十二支んが付いているのは、王子の部屋ではなく船の設備のほうです。

クラピカは協会の割り振りの外から王子の部屋に入った

協会の割り振りで説明できないのが、クラピカです。

クラピカは十二支んの1人でありながら、第14王子ワブルの護衛として部屋に詰めている。ただ、協会がそこへ配ったわけではない。カキンの国営サイトに出た護衛の募集に、自分で応募して入っています。

協会を通さずに入ったから、持ち場も協会の割り振りの外にある。狙いは緋の眼を持つツェリードニヒに近づくことで、王子の警護はそのための手段でした(→ クラピカの護衛5人は狙った陣営に入れなかった)。

十二支んの肩書で王子の部屋にいるわけではありません。ワブルの部屋には協会の斡旋で付いたハンターもいますが、十二支んからは誰も護衛に出ていない。クラピカ1人がいるのは、本人の目的があったからです。

ビヨンドを見張る3人に、内通者のサイユウが入っている

もう1人、割り振りの形からはみ出すのがサイユウです。

サイユウはカンザイ・サッチョウと組んで、1層でビヨンドを見張る側にいる。ところが No.348 で、クラピカの鎖を使って十二支んの中に内通者がいるかが調べられました。名前が挙がったのはサイユウです。

ビヨンドを監視する3人の中に、ビヨンドの側の人間が1人入っていることになる。

なぜその配置のままなのかは、39巻までに説明されていません。3人で組ませたのはサイユウをほかの2人に見張らせるため、という読み方がファンのあいだにあります。

俺もこの読み方がいちばん筋が通ると思う。内通者を持ち場から外せば、気づいたことを相手に知らせてしまう。監視の持ち場に置いたまま横に2人を付ければ、ビヨンドとサイユウをまとめて見張れます。この読み方に立つと、見張りの持ち場は十二支んの内側にも向いていることになる。

王位継承戦の船で、協会は十二支んを船の持ち場に置いた

持ち場の割り振りと2人の入り方を合わせると、1つのことが言えます。

王位継承戦の舞台になった船でも、十二支んが付いたのは船の持ち場でした。ビヨンドの見張り、病人とけが人の手当て、事件の捜査と治安。王子同士の殺し合いから王子を守る役には、十二支んの人手はほとんど割かれていない。

クラピカは協会の割り振りの外から入っていて、サイユウは監視の持ち場の中で見張られる側にいる、と読める。2人とも、持ち場の割り振りを崩す例ではありません。割り振りの外側と、内側に隠れた裏を、それぞれ見せている例です。

ただ、この分類には空白が残っています。一等客室の4人は12人の3分の1にあたるのに、持ち場がまだ描かれていない。上陸後の班に向けて待っている人たちだとすれば、船の上の割り振りだけで十二支んの使われ方を言い切ることはできません。

それでも39巻までに描かれた割り振りでは、十二支んは王子ではなく船の側に付いている。協会は王位継承戦に深入りせず、船の運航を守る側に人を置いた。俺にはそういう割り振りに見えます。

まとめ|十二支んは暗黒大陸へ向かう船で何をしているか

  • 39巻の時点の十二支ん12人のうち、王子の護衛に付いたのはクラピカ1人だけ
  • 7人は船の側の持ち場にいる。1層のビヨンドの監視(V5 の依頼)と、医療室・裁判所・国王軍会議室
  • 一等客室の4人は、船の上での動きがまだ描かれていない
  • クラピカは協会の配置ではなく、国営サイトの護衛募集に自分で応募して王子の部屋に入った
  • サイユウはビヨンドを見張る3人の1人で、本人がビヨンド側の内通者と判断されている

十二支んの持ち場を分けると、協会の人手がどこへ向いているかが見えてきます。王子の部屋ではなく、暗黒大陸へ向かう船の運航のほうでした。

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