キルア・クラピカ・ゴンが殺した人|ゴンのとどめは蟻にだけ向いた

主人公4人のうち、名前のある人間を自分の手で殺したのはキルアとクラピカの2人です。キルアはジョネスとボドロ、クラピカはウボォーギン。

※ハンター試験編からキメラ=アント編までの、主要人物の死に触れます。扱うのは単行本既刊分(〜39巻)まで。

ゴンが殺した人は0人で、レオリオの手で死ぬ名前のある人物も出てこない。人間の命を取る場面がなぜ2人に寄ったのかは、4人の目的が出そろう試験編までさかのぼると見えてきます。

ハンターハンターの主人公4人が殺した人数|人間はキルア2人・クラピカ1人

殺した相手は、自分でとどめを刺した相手で数えます。蟻は人間とは分けて数え、レオリオは誰も殺していないので省いた。

項目 ゴン キルア クラピカ
殺した名前のある人間 なし ジョネス・ボドロ ウボォーギン
人間を殺した編 なし ハンター試験編 ヨークシン編
殺した名前のある蟻 バロ・ネフェルピトー ラモット・蚊女 なし
とどめに使ったもの 自分の体 自分の体(ジョネスは手で心臓を抜く) 具現化した鎖

名前のある相手を全部足すと、ゴン2・キルア4・クラピカ1。人間だけなら、ゴン0・キルア2・クラピカ1になる。

人間を殺したキルアとクラピカでも、殺した編と相手はそろいません。差が大きいのは、人間か蟻かと、とどめに何を使ったかの2つです。

キルアとクラピカが殺した人|試験で居合わせた相手と、追っていた旅団員

キルアが殺した人間は2人で、どちらもハンター試験の最中です。1人目はトリックタワーのジョネス。懲役968年の囚人で、146人の犠牲者を出した大量殺人犯。

2人目は最終試験のボドロ。レオリオとの試合の場で、錯乱した状態のキルアがボドロを背後から襲った。この件で、キルアは失格。ボドロ本人の側の話はボドロとハンター試験にまとめました。

クラピカが殺した人間は、幻影旅団のウボォーギン。律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)で心臓を貫いた。

旅団員のパクノダも、クラピカの鎖によって死んだ。ただし、掟を破ったのはパクノダ本人。記憶弾(メモリーボム)で仲間に情報を渡したことで、鎖の掟が発動した。

2人の違いは、相手を自分で選んでいたかどうか。キルアの相手は、試験の場に居合わせた囚人と受験者。クラピカの相手は、自分から追っていた旅団員でした。

ゴンが殺した人は0人、蟻はキルアと同じ2体|ゴンのとどめは怒りの中だけ

名前のある相手まで広げると、ゴンも「誰も殺していない側」には入りません。とどめを刺した蟻は2体で、キルアと同じ数。

1体目は兵隊長のバロ。ゴンの怒りを買い、強い力で体を締めつけられて死んだ。2体目は護衛軍のネフェルピトー。怒りで姿を変えたゴンに、頭を砕かれた(→ ネフェルピトーの念能力)。

キメラ=アント編でゴンがチーで体を切ったムカデ男は、とどめをカイトが刺している。ゴンが自分で命を取った2体は、どちらもゴンが怒りを向けた相手だった。ピトーの件は、仇討ちとして果たされた1件でもあります(→ ハンターハンターの復讐で仇を討てたのは2件)。

キルアの2体は、ラモットと、作中で蚊女と呼ばれる蟻。ラモットは、自分で洗脳を解いたキルアに頭をもぎ取られ、蚊女はNGLで首をねじ折られて死んだ。宮殿に突入した日には、キルアに一撃で倒された戦闘兵もいる。

蟻の数ではゴンとキルアは同じ。違うのは、キルアには人間の2人が先にあり、ゴンには無いことです。ゴンの危うさの描かれ方は、ゴンはサイコパスなのかで別の角度から確かめた。

とどめに使ったもの|鎖で殺したのはクラピカだけ

ゴンとキルアは、自分の体で相手の命を取っている。キルアはジョネスの心臓を一瞬で抜き取り、その動作を「技ってほどのもんじゃないよ」と言っていた。暗殺の家で身につけた手が、そのまま出た場面です(→ キルアの暗殺術)。

クラピカだけが、念で作った鎖で殺している。鎖で死んだ2人は、どちらも旅団員です。2人とも同じ律する小指の鎖で死んでいる点を、俺は重く見ています。

クラピカは、もう1つの掟も自分に課している。束縛する中指の鎖(チェーンジェイル)を旅団以外に使えば、自分が死ぬというもの(→ クラピカの念能力)。クラピカの鎖は、作った時点で旅団を相手にするための能力だった。ウボォーギン戦の中身はウボォーギンの念能力で扱った。

殺した相手の偏りと4人の目的|冨樫が人間を殺す場面を置いた2人

4人の目的が試験編で出そろったところを思い出すと、殺した相手の偏りと重なります。ゴンは父のジン、レオリオは医者。キルアは家とイルミ、クラピカは旅団と仲間の眼でした(→ 4人の目的は試験編でほぼ出そろう)。

キルアの2件では、相手も選んでいない。家で身につけた手が、試験の場に居合わせた相手に出た2件です。クラピカの1件は、自分で追って選んだ旅団員だった。どちらも、目的そのものに殺しが絡んでいる2人の殺しです。

父を探すことも医者になることも、人を殺さずに進められる目的に見えます。そのゴンが命を取った場面は、相手が蟻で、しかも怒りの中にある。人間と蟻の境目があるので、ゴンの怒りを最後まで描いても、ゴンが人を殺した主人公にならずに済む。そういう作りだと俺は考えています。

名前のある人間の命を取る場面を、冨樫は家業と仇を抱えた2人にだけ置いた。ゴンの怒りが命を奪う場面は、相手を蟻にして描かれています。

まとめ|主人公4人が殺した人

  • 名前のある人間を自分の手で殺したのは、キルア(ジョネス・ボドロ)とクラピカ(ウボォーギン)
  • キルアの2人は試験の場に居合わせた相手で、クラピカの相手は自分で追っていた旅団員
  • ゴンが殺した人は0人で、レオリオの手で死ぬ名前のある人物もいない。ゴンがとどめを刺したのは蟻のバロとネフェルピトーで、どちらも怒りの中
  • 鎖で殺したのはクラピカだけ。その鎖で死んだウボォーギンとパクノダは、2人とも旅団員
  • 人間の命を取る場面は、目的に殺しが絡む2人にだけ置かれ、ゴンの殺しは相手を蟻にして怒りの中に描かれた

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