ハンターハンターでジャポン出身とされる日本人キャラは、ハンゾーとバショウの2人です。
そう書いているのは、Wikipedia などの人物解説。ノブナガやシズクのように、名前や見た目が日本風の人物はほかにも多い。けれど育った土地や属する国はジャポンの外か、出身がはっきりしない側にいる。しかも台詞では、ハンゾーとバショウでさえ「ジャポン」という国の名前を口にしません。
和名の11人を出身で分け、本編の場面と突き合わせます。
※ハンター試験編・ゾルディック家編・ヨークシン編・キメラアント編・会長選挙編・王位継承編の人物に触れます。扱うのは単行本既刊分(〜39巻)まで。
ハンターハンターの日本人キャラ|和名の人物もジャポン系という見方
ネットで「日本人キャラ」と言うとき、挙がるのはハンゾーとバショウだけではない。JUMP速報は、2ちゃんねるのスレッドをまとめたサイト。その記事では、日本人キャラ最強の話題にノブナガやシズク、着物姿のカルトまで並んでいます。和名や着物の人物を、ハンゾーたちと同じ「日本人」の枠に入れる見方です。
特定の1人の出身を尋ねた例もある。Yahoo!知恵袋には2010年、ノブナガはハンゾーと同じ出身かを尋ねる質問が立った。ベストアンサーは「ノブナガの出身は日本系の島国(ハンゾーやバショウと同郷)だと思います。」というものでした。
名前だけで見れば、俺にも同じ島国の人に見える人物は多い。ただ、ジャポン出身と書かれているのは人物解説の側で、和名の全員に付いているわけではありません。
ジャポン出身とされるのは和名の11人中2人
名前が日本語の単語か日本の人名に聞こえる人、和装の人、忍術や俳句のような日本の文化を使う人。このどれかに当たる11人の出身は、次のとおりです。
| 人物 | 日本風に見えるところ | 出身について分かること |
|---|---|---|
| ハンゾー | 忍者・名前は半蔵 | 人物解説でジャポン |
| バショウ | 俳句・名前は芭蕉 | 人物解説でジャポン |
| ヨコタニ | 名前・侍に触れる台詞 | 故郷の国名は出ない |
| ノブナガ | 名前・刀 | 流星街で育った |
| マチ | 名前 | 流星街で育った |
| カルト | 着物姿 | パドキア共和国の一家 |
| カチョウ | 名前は花鳥風月から | カキン帝国の王族 |
| フウゲツ | 名前は花鳥風月から | カキン帝国の王族 |
| コムギ | 名前 | 東ゴルトーの人 |
| シズク | 名前 | 解説によって割れる |
| ツボネ | 能力名は大和撫子七変化 | 記載が見当たらない |
ジャポンとされるのは2人。残る9人のうち6人は、育った土地か属する国がジャポンの外にある。3人は出身がはっきりしない。名前や装いが日本風でも、ジャポンと結び付けられる人のほうが少ないのです。
カルトはゾルディック家の一員です。一家の屋敷は、作品の解説ではパドキア共和国にあるとされる。カチョウとフウゲツは、カキン帝国の第10王子と第11王子。名前は「花鳥風月」から取ったとされます(→カチョウとフウゲツの守護霊獣)。コムギは東ゴルトーで暮らす軍儀の打ち手です(→コムギはメルエムと何が違ったか)。
名前や装いのほかに、もう1つ分かれ目がある。日本の文化を、場面の中で使うかどうかです。スシを知るハンゾー、俳句を詠むバショウ、故郷の侍を語るヨコタニ。和名の人物は多くても、この場面を持つ人物は少ない。
Wikipedia の作品の項によると、王位継承編にも「ジャポン出身と思われる人物」がいる。ただ、それが誰なのかは書かれていない。人物解説がジャポン出身と名指しするのは、今のところハンゾーとバショウだけ。名前の元ネタについては→ハンターハンターの名前の元ネタ。
ジャポン出身のハンゾーとバショウも、台詞では国の名前を言わない
2人がジャポン出身だというのは、人物解説に書かれていることです。台詞の中に、ジャポンという国の名前までは出てきません。
ハンゾーは第287期ハンター試験の受験者。雲隠流の上忍を名乗る忍者です(→ハンゾーの念能力は本体を置いて出かける)。第二次試験でメンチが出した課題は、スシでした。
メンチはスシを「小さな島国の民族料理」と呼んだ。受験者でそれを知っていたのは、ハンゾーだけ(→ハンター試験の試験官に基準はない)。ハンゾーと島国を結ぶのは、この料理の知識です。
バショウは、ヨークシン編でノストラード組の採用試験に来た念能力者。詠んで書いた俳句が現実になる能力を持つ(→バショウの念能力に最強の根拠はあるか)。その俳句を、バショウは祖国が誇る文学だと紹介する。口にするのは「祖国」までで、どこの国かは言いません。
王位継承編では、エイ=イ一家の弁護士ヨコタニが「我が故郷の侍は」と口にする。名前も日本風で、ジャポン出身と見るファンもいます。ただ、ヨコタニも故郷の国の名前は言わない。
3人とも、国の名前の代わりに日本の文化を持たされている。スシと俳句と侍です。冨樫は出身を台詞で言わせず、知っている料理や語る文化で見せたと読めます。
ジャポンという国も、人物解説ではハンゾーとバショウの出身国として名前が挙がります。国の中は描かれていない(→ハンターハンターの国一覧)。
ジャポン生まれ説は流星街育ちと両立する、否定しきれない例外
知恵袋のベストアンサーには続きがある。「流星街出身というのは、故郷よりも流星街で過ごした時間の方が長いことからでしょう。」生まれは島国で、育ちは流星街という見方です。
幼いころのノブナガとマチは、流星街にいる回想で出てくる。2人は幻影旅団を作った最初の仲間でした(→幻影旅団の団員ナンバー一覧)。流星街は、捨てられたものと人が集まる土地。そこへ来る前にどこで生まれたかは、描かれていません。
だから「ジャポン生まれではない」とまでは言えない。言えるのは、ジャポン系だとする根拠が名前と見た目しかない、というところまでです。この見方は原作に根拠がない一方で、原作と食い違ってもいません。
シズクの出身は、流星街とする解説と、分からないとする解説に割れている(→シズクの念能力)。ツボネは、出身に触れた記載が見当たらない(→ツボネの念能力)。どちらにも、ジャポンだと示す材料はありません。
ジャポン出身の日本人キャラは、日本の文化を場面で使う側にいる
11人の出身を分けると、和名や和装と出身の国はそろっていない。カルトの着物はゾルディック家の中の装いで、カチョウとフウゲツの名前はカキンの王族のもの。日本風の見た目は、それぞれの家や国の中に置かれています。
ジャポンとのつながりがうかがえるのは、日本の文化を場面で使う人物のほう。スシを知るハンゾー、俳句を祖国の文学と呼ぶバショウ、故郷の侍を語るヨコタニ。人物解説がジャポン出身とするのは、このうちハンゾーとバショウの2人です。和名や和装は出身の印になっておらず、ジャポンとのつながりは日本の文化を使う場面で見えてきます。
和名の人物を見かけたら、俺はまず、その人が日本の何かを場面で使っているかを見る。名前だけなら、生まれた国はまだ分からないからです。
まとめ|ハンターハンターの日本人キャラとジャポン出身
- ネットで日本人キャラとして挙がる人物には、ノブナガやシズク、カルトも入る
- 和名・和装の11人のうち、人物解説でジャポン出身とされるのはハンゾーとバショウの2人
- 残る9人は、育った土地や属する国がジャポンの外か、出身がはっきりしない
- 2人も台詞では国の名前を言わない。示されるのはスシを知っていることと、俳句を祖国の文学と呼ぶこと。故郷の侍を語るヨコタニも同じ形
- 流星街で育った人物を「生まれはジャポン系」とする見方は、原作に根拠がないが、否定もできない
和名は出身の印ではありません。ジャポンとのつながりは、日本の文化を使う場面で見せられています。
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