幻影旅団の団員には、0から12までの番号が振られています。並べると強さの序列に見える。
でも原作をたどると、そうはなっていない。同じ番号を別の人物が受け継いだ例が3つあり、担い手が死んだまま埋まっていない番号も3つ残っている。番号は人ではなく席のほうに付いている、と読むほうが筋が通ります。
※ヨークシン編と、暗黒大陸編の展開に触れます。
幻影旅団のナンバーは、蜘蛛の脚に振られた0から12
旅団の人数は13人。団長が蜘蛛の頭で、残りの団員が12本の脚にあたる。
団員は体のどこかに蜘蛛の刺青を入れていて、そこに自分の番号が刻まれている。番号は個人の名札というより、この刺青の一部として扱われます。
入る道は2つ。現役の団員を倒して入団の意志を示すか、欠員が出たときに推薦を受けるか。どちらの道でも、席の数が増えることはない。つまり13という枠は動かず、そこに誰が入るかだけが変わる作りだ。
幻影旅団の団員番号一覧と、いまの担い手
現在までに判明している対応はこうなる。
| 番号 | 担い手 | 状態 |
|---|---|---|
| 0 | クロロ | 団長 |
| 1 | ノブナガ | |
| 2 | フェイタン | |
| 3 | マチ | |
| 4 | カルト | 3人目(前任者→ヒソカ→カルト) |
| 5 | フィンクス | |
| 6 | シャルナーク | 死亡 |
| 7 | フランクリン | |
| 8 | シズク | 前の担い手から交代 |
| 9 | パクノダ | 死亡 |
| 10 | ボノレノフ | |
| 11 | イルミ | 前の担い手から交代 |
| 12 | コルトピ | 死亡 |
ヨークシン編の時点でも、番号の話は出ていました。ヨークシンへ向かう道中、全員そろうのは何年ぶりかという話になる。そこでフェイタンが、4番と8番は前とは別の人物だと口にする。ただ、全員ぶんの対応がそろったのは36巻でした。
幻影旅団のナンバーは強さ順でも入団順でもない
番号を強さの順位として読むと、すぐに合わなくなる。単行本の欄外に載った腕相撲の順位では、1番のノブナガが9位。2位はフィンクス(5番)で、5位はフェイタン(2番)です。腕力だけを比べた順位ではありますが、番号との並びはそろっていない。
入団順とも重なりません。旅団の初期から名前が挙がるウボォーギンが11番で、後から入ったシズクが8番。古い団員ほど若い番号、という並びにはなっていない。
では何の順なのか。ここから先は、番号が渡った3つの席を見ていきます。
旅団4番の席には、少なくとも3人が座っている
最初に話が合わなくなるのが4番。ヒソカは旅団に入った経緯を、2、3年ほど前に4番の男と交代したと語っている。つまりヒソカ自身が後任でした。その前任者が誰なのかは、原作では描かれていない。
そしてヒソカが抜けたあと、4番にはカルトが入っている。しかもヒソカの入団は偽装だった。ヨークシン編の終わりに、蜘蛛の刺青は偽物だったと明かして離脱しています。それでも4番の席はそのまま次に渡り、カルトが座った。
1つの席に、確認できるだけで3人。真ん中の1人は刺青すら本物ではなかった。番号が人物と結びついているなら、こんな渡り方はできません。
ヒソカは離脱したあと、団員を狩る側に回っています(→ ヒソカの念能力)。それでも4番は消えなかった。
11番は、ウボォーギンからイルミへ渡った
次は11番。ここでずれるのは役割のほうだ。
この番号はもともとウボォーギンのものでした。腕力で押し切る戦い方をする、旅団でも上位の戦闘要員。単独で陰獣4人を倒しています(→ ウボォーギンの念能力)。
その11番を、いまはイルミが持っている。針を使う暗殺者で、正面から殴り合うタイプではない。
体格も戦い方も、団での使われ方も違う。それでも番号だけは同じです。番号は役割にも対応していない。
同じ番号を続けて名乗る以上、そこに引き継ぐべき中身があってもよさそうなもの。でも原作は、そういう受け渡しを描いていません。
8番の前任者は、ゾルディック家に消されたとされる
3つ目の8番は、前任者の消え方まで手がかりがある。シルバは旅団の団員を1人殺す仕事を請けたことがあり、それが8番の前任者だったとされています。原作がその番号まで明示しているわけではなく、シズクが入った時期からの推測だ。
シズクの能力は、念で作った掃除機に物を吸い込ませるもの。生き物や他者の念は吸えません。前任者との共通点は描かれていない(→ シズクの念能力)。
面白いのは、この家と旅団の関わり方です。8番を空けたのがゾルディック家で、のちに4番と11番へ座ったのも同じ家の人間だった。カルトもイルミも、団員を殺した側の一族から来ている。
幻影旅団の欠番は、いま3つ残っている
まだ誰も座っていない番号もある。6番のシャルナーク、9番のパクノダ、12番のコルトピ。3人とも死亡していて、後任が入る場面はまだ描かれていない。
空いた時期はばらばらです。シャルナークとコルトピはヒソカに殺されたので、比較的最近の欠員。一方でパクノダが死んだのはヨークシン編で、9番はそこからずっと空いたままだ。
ここが4番や11番との違いになる。あちらは前任者が抜けたあとに次の担い手が来たのに、9番は20巻以上のあいだ誰も座っていません。
補充には、団員を倒すか推薦を受けるかという手順が要る。誰かが席を欲しがるか、団の側が誰かを選ぶまでは動かない仕組みだ。席が空けば自動的に埋まるわけではない、ということになります。
規則が変わったわけでもない。埋まるかどうかは、そのときの旅団の都合に左右されると読めます。
番号が示しているのは、人ではなく団のほう
3つの受け渡しと3つの欠番を合わせると、番号の性格が見えてくる。強さの順位でも、入団の順でも、役割の割り当てでもない。13ある席の1つで、担い手が変わっても番号は残る。人が抜けたら番号ごと消える作りにはなっていません。
俺は、ここに旅団という集団の考え方が出ていると見ています。個人が抜けても、席さえ残っていれば団は続く。誰が座っているかよりも、13という形が保たれるかどうかを優先する。そういう集まりだ、ということになる。
団員が何人死んでも旅団が解散しないのは、そのためだと思う。空いた番号は、次の団員が入るための枠としてそのまま残されます。
まとめ|幻影旅団のナンバーは席に付いている
- 旅団は13人で、団長が蜘蛛の頭、団員が12本の脚。0から12の番号は、体に入れた蜘蛛の刺青に刻まれている
- 番号は強さ順ではない。腕力だけを比べた腕相撲の順位でも1番のノブナガは9位。初期からいるウボォーギンが11番なので、入団順とも重ならない
- 4番は「ヒソカの前任者 → ヒソカ → カルト」と渡った。しかもヒソカの入団は偽装で、刺青も偽物だった
- 11番はウボォーギンからイルミへ移った。8番の前任者はシルバに消されたとされ、席を空けた一族から4番と11番の担い手が来ている
- 6番・9番・12番は欠番のまま。とくに9番はヨークシン編でパクノダが死んでから、ずっと空いている
関連記事:
- ヒソカの念能力 — 偽の刺青のまま4番に座っていた
- ウボォーギンの念能力 — 11番をイルミに明け渡すことになった団員
- シズクの念能力 — 前任者が消えた8番を継いだ団員
- フェイタンの念能力 — 番号の交代を口にしたのがこの2番
- シャルナークの念能力 — 6番は欠番のまま残っている

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