十二支んの職業と肩書きはほぼ一致|ずれるのはカンザイ・クルック・クラピカ

十二支んの肩書きと表の職業は、ほとんどの人で同じ腕を指しています。ポイズンハンターのゲルは検死官と薬剤師、古文書ハンターのピヨンは言語学者と通訳。

ずれているのは、カンザイ・クルック・クラピカの3人だけです。トレジャーハンターのカンザイは、本業がボディーガード。3人のずれ方を見ると、ハンターの肩書きが何を表しているのかが分かってきます。

※会長選挙編のあと、暗黒大陸への渡航の準備(33巻)と、王位継承戦編の船の上の持ち場に触れます。扱うのは単行本既刊分(〜39巻)まで。

十二支んの職業と肩書きの一覧|33巻の紹介の12人

十二支ん ハンターとしての専門 表の職業
ゲル ポイズンハンター 検死官・薬剤師
ピヨン 古文書ハンター 言語学者・通訳
ボトバイ テロリストハンター 検事・軍事アナリスト
ギンタ 密猟ハンター レンジャー
サッチョウ お悩みハンター 探偵・便利屋
チードル 難病ハンター 医師・法律学者
ミザイストム クライムハンター 民間警備会社の経営・弁護士
サイユウ 賞金首ハンター 格闘家
カンザイ トレジャーハンター ボディーガード
クルック プラントハンター 音楽家・ダンサー
クラピカ 賞金首ハンター ノストラード組の若頭
レオリオ ルーキー 医大生

紹介は33巻 No.346、会長選挙のあとの会議の場面で12人ぶんがまとめて出てきます。パリストンとジンは、それより前に十二支んを抜けているので入っていない(→ ハンター協会の派閥)。

ギンタの肩書きは、資料によって「密漁ハンター」とも書かれる。サイユウの賞金首ハンターは、ブラックリストハンターと読ませる資料もあります。

レオリオの専門は「ルーキー」で、何を追うハンターかはまだ決まっていない。比べられるのは残る11人です。職業が2つある人は、どちらかが専門と同じ腕を使っていれば「重なる」側に入れました。

十二支んの職業が専門と重なる8人

ゲルは毒を追うハンターで、本業は検死官と薬剤師。毒を見分ける腕が、そのまま死体を調べる仕事と薬を扱う仕事になっている。

ピヨンは古文書ハンターで、言語学者・通訳。古い文字を読む腕は、言葉を扱う仕事と同じものです。ボトバイはテロリストハンターで、本業は検事と軍事アナリスト。テロを追う腕を、裁く側と分析する側で使っている。

ギンタは密猟を追うハンターで、本業はレンジャー。サッチョウはお悩みハンターで、探偵と便利屋。どちらも、専門を言い換えると本業の名前になります。

チードルは難病ハンターで医師。法律学者の肩書きは、医師とは別にもう1つ持っている職業です(→ チードルが会長になった経緯)。

境目にいるのがミザイストムとサイユウ。クライム(犯罪)ハンターのミザイストムの本業は、検事ではなく弁護士と民間警備会社の経営です(→ ミザイストムの念能力)。ファンの間には、ここを意外に思う声もある。それでも、犯罪に向き合う仕事の範囲には収まっています。

サイユウは賞金首ハンターで格闘家。賞金首を捕まえる腕と、戦う腕は重なる。

8人は、肩書きを見れば本業の見当がつく人たちです。

カンザイ|トレジャーハンターなのに本業はボディーガード

ずれている1人目がカンザイ。トレジャーハンターは宝を探すハンターで、本業のボディーガードは人を守る仕事です。宝を探す腕と、人を守る腕は重ならない。

ファンの間には、サイユウの賞金首ハンターとカンザイのトレジャーハンターは逆のほうがしっくりくる、という声もあります。

注目したいのは、協会がカンザイをどう使っているか。暗黒大陸へ向かう船で、カンザイはサイユウ・サッチョウとともにビヨンドを見張る持ち場に就いています(→ 十二支んの暗黒大陸行きの持ち場)。見張りに近いのは、宝探しではなくボディーガードの腕です。

肩書きが示すのは、カンザイが何を追っているか。協会が仕事を割り振るときに見ているのは、本業の腕のほうだと読めます。

クルック|プラントハンターなのに本業は音楽家・ダンサー

2人目はクルック。プラントハンターは植物を探すハンターで、本業は音楽家とダンサーです。

植物を探す腕と、演奏や踊りの腕は、まったく別の種類のもの。8人のように専門を言い換えても、本業の名前にはなりません。

クルックからは、ハンターの専門が必ずしも食べていくための仕事ではないことが見えてくる。追う対象は植物で、暮らしを立てているのは演奏と踊り。ハンターの肩書きは、その人が追っているものを表す名前で、職業の名前ではないと考えられます(→ ハンターの種類は数えられない)。

なぜこの組み合わせなのかは、作中で説明されていません。

クラピカ|賞金首ハンターで、本業はノストラード組の若頭

3人目がクラピカ。肩書きは賞金首ハンターで、表の職業はノストラード組の若頭です。

賞金首ハンターは、サイユウと同じ肩書き。サイユウの本業は格闘家で、捕まえる腕とつながっていました。クラピカの若頭は、マフィアの組をまとめる仕事で、捕まえる腕とはつながらない。

ただ、クラピカにはずれの理由が読めます。ノストラード組に入ったのは、緋の眼を手に入れるために護衛になったのが始まりでした(→ ノストラード組)。若頭は、その目的のために就き続けてきた立場でしょう。

賞金首ハンターの肩書きも、ブラックリストに載った幻影旅団を追うためのものです。肩書きも本業も、同胞の仇と緋の眼という目的のほうから決まっている、と考えられます。

十二支んの肩書きは、本業の言い換えか、追うものの名前か

8人は、ハンターの肩書きがそのまま本業の言い換えになっている。肩書きを見れば、その人が何で食べているかまで分かります。

ずれた3人は、ずれ方がそれぞれ違いました。カンザイは、協会での使われ方が本業の側に寄っている。クルックは、追うものと暮らしが別々。クラピカは、肩書きも本業も目的のほうから決まっている。

3人に共通するのは、肩書きが「何を追っているか」だけを表していること。8人ではそれが職業と重なって見えていただけで、肩書きはもともと追うものの名前だった、と読めます。

俺が33巻の紹介でいちばん面白いと思うのは、そこです。十二支んの肩書きの大半は職業と一致しています。それでも一致しない3人を見ると、ハンターの肩書きが本来どういう名前なのかが分かる。

まとめ|十二支んの職業と肩書き

  • 33巻の会議の場面で、十二支ん12人の肩書き(○○ハンター)と表の職業がまとめて紹介された。パリストンとジンはその前に抜けている
  • 比べられる11人のうち8人は、ハンターとしての専門がそのまま本業の腕になっている(ゲル・ピヨン・ボトバイほか)
  • カンザイはトレジャーハンターでボディーガード。船で就いた見張りの持ち場は本業の腕に近い
  • クルックはプラントハンターで音楽家・ダンサー。追うものと暮らしが別々で、理由は描かれていない
  • クラピカは賞金首ハンターでノストラード組の若頭。どちらも緋の眼と旅団という目的から決まったと読める

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