暗黒大陸へ向かう準備で、チードルは医療チームを組む。レオリオはその下に入り、サンビカはゲルと防疫の手順書を作っている。ハンター協会の医者という同じ肩書きでも、受け持つ仕事はこうして分かれています。
分け方を決めているのは、選挙の票ではなく、それぞれの肩書きに書かれた専門と立場のほう。会長選挙で最多票を取ったレオリオは、16票のチードルの下に付きました。確かめられた範囲では、3人が患者の前に立つ場面は1つだけです。
※会長選挙編から王位継承戦編までの展開に触れます。扱うのは単行本既刊分(〜39巻)まで。
ハンター協会の医者3人を、肩書き・選挙・受け持ちで比べる
比べるのは、次の4点です。
| レオリオ | チードル | サンビカ | |
|---|---|---|---|
| ハンターとしての肩書き | プロハンター・医大生 | 三ツ星の難病ハンター・法律学者 | 一ツ星のウイルスハンター |
| 会長選挙の票 | 第8回で282票の首位 | 第8回の16票で上位2人に残れず | 第5回の3票で上位8人に残れず |
| 暗黒大陸行きで受け持つ仕事 | チードルの医療チームを支える | 医療チームを組む | ゲルと防疫の手順書を作る |
| 船の持ち場 | 3層の中央医療室 | 3層の中央医療室 | 3層の一等客室 |
差が出るのは、選挙の票と受け持つ仕事の2行。票の順位と仕事の上下は、そろっていません。
受け持つ仕事の行は、むしろ1行目の肩書きと対応しています。持ち場の行は、医療室の2人と客室のサンビカに分かれるだけです。
会長選挙の票と、選挙のあとに就いた席は逆になった
レオリオは会長選挙編で再び姿を見せ、選挙の場でジンを殴る。第8回では282票を集め、首位に立ちました。過半数の304票には22票届かない。ゴンが目を覚ましたあとの第9回では157票まで下がり、当選したのはパリストンです。
チードルは三ツ星で、十二支んの1人。それでも第8回の票は16票の4位で、上位2人で争う第9回には残れなかった。会長職は票で得たものではありません。当選したパリストンに副会長へ任命され、その辞任で会長職に就いています(→ チードルが会長になった経緯)。
サンビカは一ツ星。第1回から第4回までは10〜14票で、8位から11位のあたりにいました。第5回で3票の14位に落ち、上位8人の第6回には残れていません。
最多の票を取ったレオリオは会長にならず、16票のチードルが会長職に就いた。票の順位は、そのあとの席を決めていないことになります。9回の票の動きは会長選挙が9回続いた理由で追っています。
暗黒大陸へ向かう船の持ち場は、チードルとレオリオが医療室、サンビカは一等客室
出航の前、会長になったチードルは医療チームを組み、レオリオはそれを支える役に付きます。大学は、レオリオが暗黒大陸へ向かう医療チームに入ることを条件に休学を認める。チードルの下で積む実務は、学位の評価にもなります(→ レオリオはまだ大金を手にしていない)。
同じころ、レオリオは十二支んの空席にクラピカを推しました(→ レオリオとクラピカの関係)。サンビカについては、ゲルが「サンビカと防疫の手順書を作っている」と話しています。
出航すると、チードルとレオリオは3層の中央医療室に入る。サンビカは一等客室で、ゲルら十二支んとの会議に同席しています。十二支んがどの層に付いたかは十二支んの暗黒大陸行きの持ち場へ。層の中身はブラックホエール号の内部は5階層にまとめました。
チードルとレオリオが医者として患者の前に立つのは、39巻のNo.404の1場面です。危篤のハルケンブルグ王子をストレッチャーで運ぶ医療班に、2人が入っている。病室に運び込んだあとは、ベンジャミンが送った王族専医と軍医のチームが引き継ぐ。2人は追い出されます。点滴と酸素が付いていたが、交代した医療チームがそれを外した、とする資料もある。レオリオには、この場面のセリフがありません。
会長選挙編でいちばん大きな治療も、医者の仕事ではありません。ゴンの体を治したのは、アルカの中にいるナニカの力でした(→ ナニカのおねだりのルール)。
同じ医者の肩書きで、3人の受け持ちが分かれた理由
表の1行目と3行目を見比べると、受け持ちの分かれ方は肩書きの違いに沿っています。
チードルは三ツ星の難病ハンターで、選挙のあとは会長。医療チームを組む役は、協会でいちばん上の立場にいる医者に回っています。
レオリオは医大生で、医師の免許はまだ持っていない。チードルの下に入り、その実務が学位の評価になる形は、学ぶ側の立場にそのまま合っています。
サンビカの肩書きはウイルスハンター。暗黒大陸へ渡ったあとの感染症に備える防疫の手順書は、ウイルスを専門にする医者の仕事として読めます。医療室ではなく、防疫を書く側に置かれているのはそのためだと考えられる。
患者の前に立つ場面が少ないぶん、冨樫は3人を肩書きどおりの受け持ちに振り分ける場面で描いています。選挙で282票を集めたレオリオも、船ではチードルの下にいる。票ではなく、肩書きに書かれた専門と立場が3人の受け持ちを分けた、というのが俺の読みです。
まとめ|ハンター協会の医者3人の受け持ち
- 3人の肩書きは、医大生のレオリオ、三ツ星の難病ハンターのチードル、一ツ星のウイルスハンターのサンビカ
- 会長選挙では、最多の282票を取ったレオリオではなく、16票のチードルが任命を経て会長職に就いた
- 暗黒大陸行きでは、チードルが医療チームを組み、レオリオはその下に入り、サンビカはゲルと防疫の手順書を作る
- 患者の前に立つ場面は、確かめられた範囲では39巻のNo.404の搬送だけ。2人はベンジャミンが送った医療チームに追い出された
- 受け持ちの分かれ方は、選挙の票ではなく、肩書きに書かれた専門と立場に沿っている
選挙の票で順位が付いても、船の上の受け持ちはその順に並んでいません。協会の医者3人の受け持ちを分けたのは、肩書きに書かれた専門と立場でした。
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