ハンター試験からキメラアント編までの降参・降伏で、勝ち目を残したまま自分から降りたのは3人。ハンゾー・ヒソカ・キルアで、3人ともハンター試験の最終試験の場面です。
ほかの降参は、ほとんどが勝ち目を失った側が命を守るために降りたもの。最終試験の外で勝ち目を残して降りたと言えそうなのは、多く数えてもピトーの1件です。
※ハンター試験編からキメラアント編までの内容に触れます。扱うのは単行本既刊分(〜39巻)まで。
降参を2つに分ける基準|勝ち目を失ったか、残したまま降りたか
分ける基準は、降りた時点で、降りた側に勝ち目が残っていたかどうか。
勝ち目を失って降りた側は、続ければ殺されるか、もう勝てないところまで追い込まれている。勝ち目を残したまま降りた側は、試合で押していたか、まだ戦っていないかのどちらかです。口に出した降参だけでなく、敗れた側の降伏も同じ基準で分けられます。
ハンターハンターの降参・降伏の場面一覧
| 分類 | 降りた人物 | 相手 | 場面 |
|---|---|---|---|
| 勝ち目を失った | トンパ | ベンドット | 3次試験。開始の直後に降参 |
| 勝ち目を失った | ポックル | ハンゾー | 最終試験。腕を折られて降参 |
| 勝ち目を失った | ボドロ | ヒソカ | 最終試験。圧倒され、耳打ちのあとに降参 |
| 勝ち目を失った | キルア | ギタラクル(イルミ) | 最終試験。兄に支配されて降参 |
| 勝ち目を失った | トチーノ | クラピカ | ヨークシン編の採用試験。能力を見破られて降参 |
| 勝ち目を失った | ゲンスルー組 | ゴン組 | グリードアイランド。敗れて降伏 |
| 勝ち目を失った | ビノールト | ゴンとキルア | グリードアイランド。修行相手を務める途中で降参 |
| 勝ち目を失った | ウェルフィン | イカルゴ | 宮殿の地下。脚を撃たれて降参 |
| 勝ち目を残した | ハンゾー | ゴン | 最終試験 |
| 勝ち目を残した | ヒソカ | クラピカ | 最終試験 |
| 勝ち目を残した | キルア | ポックル | 最終試験 |
ウェルフィンの「降参だ!! 頼む!!」が、勝ち目を失った側の降参をよく表しています(→ ウェルフィンが口を割った場面)。
勝ち目を失った側の降参|ポックルとウェルフィン
勝ち目を失った側の代表はポックル。最終試験でハンゾーに腕を折られ、脅されて降参しています(→ ポックル)。
ウェルフィンも同じ側です。キメラアント編、宮殿の地下でイカルゴに脚を撃たれ、降参を叫んだ。ゲンスルー組も、バラの治療を条件に負けを認めた側でした(→ ゲンスルーの念能力)。
ビノールトは少し形が違う。ビスケに敗れたあと、2週間攻撃をかわせば見逃すという条件で、ゴンとキルアの修行相手になった。その途中で降参しています(→ ビノールト)。もう勝てないと認めて降りた点は、ほかの3つと同じです。
例外① ハンゾーは、ゴンを押していたのに自分から負けを認めた
最終試験のハンゾー対ゴン。ハンゾーは3時間以上ゴンを殴り、左腕を折っています。試合の中で、はっきり押していたのはハンゾーでした。
それでも、負けを認めたのはハンゾーの側。ゴンの心が折れず、ハンゾーのほうが根負けした形です(→ ハンゾーの念能力)。
この試合には、相手を死なせたら即失格という規則がかかっていた。脅しを本当に実行すれば、ハンゾー自身が落ちる。押している側にも、やれることに上限があったわけです。
例外② ヒソカとキルアは、押していたとは言えないまま降りた
ヒソカ|耳打ちのあと、自分から降りた
ヒソカ対クラピカでは、ヒソカがクラピカに何かを耳打ちし、そのあとヒソカのほうが降参しています(→ ボドロとヒソカの試合)。
試合の中でヒソカが押していたと分かる描写はありません。ハンゾーとは違い、優勢だったから降りたとは言えない。かといって、追い込まれて降りたわけでもない。勝ち目を残したまま降りた、という形になります。
ヒソカには次の試合が残っていました。そのボドロ戦では、圧倒したうえで耳打ちし、今度はボドロのほうが降参している。降りた試合の次で勝ち、合格を決めました。
キルア|戦う気を見せずにリングを降りた
キルア対ポックルは、試合にもならなかった。キルアは戦う気を見せず、自分から降参してリングを降りています。
キルアもまた、次の試合を残して降りた側。ところが次のギタラクル戦では、兄に支配されて降参する(→ キルアとイルミの針)。同じ最終試験の中で、キルアは2つの分類の両方に入っています。
最終試験で降参が起きやすかったのは、負けても次がある試験だから
3つの例外には、共通する場があります。ハンター試験の最終試験は、1回勝てば合格で、負けても次の試合が回ってくる作りでした。不合格になるのは、最後まで負け残った1人だけです(→ ハンター試験の合格者7人)。
この作りの中では、1試合降りてもほとんど損にならない。ハンゾーはポックルに、ヒソカはボドロに勝って合格している。キルアだけは、次の試合でも降りています。
試験の外では、降参は命と引き換えの言葉になる。ウェルフィンもゲンスルーも、続ければ死ぬところで降りた。外で勝ち目を残して降りたと言えそうなのは、ピトーくらい。コムギの治療のためにカイトを元に戻すと約束し、ゴンに降伏しています。そのピトーも、ゴンより優勢だったと言い切れる材料はありません(→ ピトーの念能力)。
降りても次がある場でだけ、勝ち目を残したまま降りる人が出てくる。俺はそこに、最終試験という場の作りがそのまま出ていると思います。勝ち目を残したままの降参は、負けても次の試合がある最終試験に集まっている。
まとめ|ハンターハンターの降参
- ハンター試験からキメラアント編までの降参・降伏は、ほとんどが勝ち目を失った側が命を守るために降りたもの
- 代表はポックルとウェルフィン。ゲンスルー組とビノールトも、もう勝てないと認めて降りた
- 例外①のハンゾーは、ゴンを押していたのに負けを認めた。相手を死なせたら即失格という規則がかかっていた
- 例外②のヒソカは押していたとは言えないまま降り、キルアは試合をせずに降りた。キルアは同じ最終試験で両方の分類に入る
- 勝ち目を残したままの降参が最終試験に集まるのは、1回勝てば合格で負けても次がある試験の作りと重なる
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- ウェルフィンが口を割った場面 — 「降参だ!! 頼む!!」の場面
- 格上に勝った戦い — ハンゾー戦を含む番狂わせの勝ち筋
