ハンターハンターの王子の護衛9人|担当した王子で仕事が変わった

王位継承戦で王子に付いたプロハンターのうち、名前と配属先が分かるのは9人。その9人がしていたことは、ほとんど護衛のままでした。

護衛以外の仕事に回ったのは3人だけ。しかも3人が動いたきっかけを作ったのは、どれも担当した王子の側だった。

※王位継承戦編に触れます。扱うのは単行本既刊分(〜39巻)まで。

ハンターハンターの王子の護衛|配属先が分かる9人と付いた先

ハンター 付いた王子 乗船の経緯 本編で描かれた仕事
クラピカ 第14王子ワブル 国営サイトの募集に応募 念講習の講師/オイト王妃への念の指導/モモゼ殺害の捜査
ビル 第14王子ワブル 協会の斡旋(協専) ワブルとオイト王妃の護衛
サイールド 第14王子ワブル 協会の斡旋(協専) 護衛。守護霊獣に操られて同僚を刺した
カートン 第14王子ワブル 協会の斡旋(協専) 護衛。出航初日に操られたサイールドに刺されて死亡
ビスケ 第13王子マラヤーム 国営サイトの募集に応募 護衛。ハンゾーとともに部屋に籠もる
ハンゾー 第12王子モモゼ → 第13王子マラヤーム 国営サイトの募集に応募 分身でモモゼ殺害を捜査し、犯人を討った
センリツ 第10王子カチョウ → 第11王子フウゲツ 国営サイトの募集に応募 音で嘘と体調を聴き分ける/晩餐会の音で警護兵を眠らせ、脱出の手助けをした(カチョウは死亡)
バショウ 第7王子ルズールス 国営サイトの募集に応募 身辺の警護。隣室のオーラの動きを王子に報告
イズナビ 第6王子タイソン 国営サイトの募集に応募 警護。経典を国王に読ませる案を出した

6対3。護衛の役に収まっているほうが、はっきり多い。

護衛のまま終わった6人|担当した王子の部屋で何をしたか

ビル・サイールド・カートンの3人は、第14王子ワブルの部屋に護衛として入った。このうちカートンは出航初日に死んでいる。守護霊獣に操られたサイールドが刺した。サイールド自身も、そのままカキンの兵に引き渡されて船から消えます。

護衛としての仕事を始める前に、2人が部屋からいなくなった。それでも3人がしていたことは護衛です。

ビスケは第13王子マラヤームに付き、ハンゾーと同じ部屋に籠もる。守りの厚さでは、全陣営の中でも上のほうだと言われています。ただしビスケが護衛以外に動いた場面は、本編では描かれていない。

バショウは第7王子ルズールスの身辺を警護。航海9日目、映画を見ていた王子に、隣の部屋のオーラの動きが戻ったことを伝えた。これも警護の一部。

イズナビは第6王子タイソンの警護。タイソンに経典のことを尋ね、国王に読ませてはどうかと案を出している。会話はしているが、警護から離れてはいない。

6人に共通するのは、担当した王子が殺されていないことです。

護衛から離れた3人と、担当先で起きたこと

残る3人は護衛以外の仕事をしている。ただ3人の事情を比べると、動いたきっかけがそろっている。

クラピカ。第14王子ワブルに付いたものの、ワブルは赤ん坊。守れと言われても、赤ん坊は指示も聞かないし逃げもしない。クラピカがしたのは念講習の講師でした。10の陣営から16人を集めて念を教え、オイト王妃にも手ほどきをしている(→ クラピカの念講習|系統が分からないまま念を持たせている)。護衛より先に、教える人になった。

ハンゾー。もともとは第12王子モモゼに付いていた。ところが母である第7王妃の指示で、先に第13王子マラヤームへ移されます。そのあとモモゼが殺された。ハンゾーは分身の術で船内を調べ、犯人を討っています(→ モモゼの護衛は事件の前に弟へ移されていた)。守る相手を先に取り上げられ、その相手が殺されたので、捜す人になった。

センリツ。第10王子カチョウに付いた。そのカチョウが、双子の妹フウゲツと船から出ようとする。センリツは晩餐会の音で警護兵を眠らせ、2人を船から出す手はずを整えた。ただしカチョウは救命ボートで船を離れようとした直後に死亡。センリツはそのあと妹のフウゲツに付いています。守る相手が船を出ようとしたので、逃がす人になった。

赤ん坊だった、担当を外されたうえで元の相手が殺された、船を出ようとした。3つとも担当先で起きたこと。この3人には、「護衛では足りない」と自分で判断して動いたと読める場面がない。きっかけは全部、担当先の側にあります。

王子の護衛が船に乗った入り方は2つ|応募した6人と協専の3人

9人がどうやって船に乗ったのかを見ると、入り方が2つに分かれる。

応募したのは6人。クラピカ・センリツ・バショウ・イズナビ・ハンゾー・ビスケです。入り口はカキンの国営サイトに出た護衛の募集。募集の時点では、どの王子に付くかが伏せられている。

残るビル・サイールド・カートンの3人は協専ハンター。協会が政府や企業から請けた仕事を専門にこなす立場。この3人はパリストンを通じて船に乗った(→ ハンターハンターの組織に入る3つの道)。

つまり「協会が王子の護衛にハンターを派遣した」という話ではない。自分で応募した側が6人、協会の斡旋で来た側が3人。入り方がまったく違う2つの集団が、同じ「護衛」という名前で並んでいます。

そして護衛から離れたのは、クラピカ・ハンゾー・センリツ。全員が応募した側です。この重なりが偶然かどうかは、俺には決めきれません。ただし協専の3人は出航初日に2人が欠けているので、人数が足りない。この差だけで結論までは出せません。

冨樫は護衛に何をさせていないのか

9人を比べると、護衛の役がどう置かれているかが分かります。物語を進める側ではなく、進まないように押さえる側。俺にはそう見えます。

誤解しやすいのは「護衛の部屋では何も起きていない」という読み方。これは違います。ビルがいるワブルの部屋は、船内でいちばん人が死んでいる部屋。初日に王妃所属兵とカートンが死に、そのあとも刺殺が起きている。それでもビルは護衛のままです。

つまり動いたのは部屋ではない。護衛の役回りのほうです。担当した王子を守れなくなった3つの陣営だけ、付いたハンターが別の仕事を始めている。赤ん坊だった、殺された、船を出ようとした。この3つ。

事件が起きたから役回りが変わったのか、役回りを変えるために担当先へ事件を置いたのか。順番までは原作から決められません。ただ、護衛から離れた3人と、担当先の状況が動いた3つの陣営。この2つがきれいに重なっているのは確かです。

ここで外れるのがバショウです。第7王子ルズールスは第1王子ベンジャミンから逃れ、No.410 の時点で所在も安否も分かっていない。担当先としては大きく動いている。それでもバショウは、39巻までに描かれている範囲では警護に収まったまま。代わりに、持ち場へ来た別陣営のフウゲツへ護符を渡しています。

担当先が動いても護衛から出ず、担当先に用がないところで動いた。9人の中で、この動き方をしたのはバショウ1人だけです。押さえる側という見方では、この1件までは説明できません。

まとめ|9人のうち6人は護衛のままだった

  • 名前と配属先が本編で確かめられるハンターは9人。護衛のまま終わったのが6人、護衛以外の仕事に回ったのが3人
  • 護衛から離れたのはクラピカ・ハンゾー・センリツ。きっかけは「王子が赤ん坊だった」「担当を外されたうえで元の相手が殺された」「王子が船を出ようとした」
  • 3つとも担当先で起きたこと。この3人については、本人の判断で護衛から外れたと読める場面がない
  • 船に乗った入り方は2つ。国営サイトの募集に応募した6人と、協会の斡旋(協専)でパリストンを通じて乗った3人
  • 例外はバショウ。付いたルズールスは No.410 の時点で所在も安否も不明。それでも39巻までに描かれている範囲では警護に収まったまま、持ち場に来たフウゲツに護符を渡している

護衛という役は、守るためというよりまだ何も終わっていないことの印に見えます。最後まで護衛でいられた6人は、決着の来ていない場所にいたことになる。

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