ハンターハンターの誕生日|ゾロ目が並ぶ5人と、空欄のままの人物

誕生日が伝えられている人物は、10人に届かない。400話を超える作品で、日付が出ているのはそれだけです。

しかもそのうち5人は、3月3日から7月7日まで1か月ずつゾロ目で並ぶ。レオリオ、クラピカ、ゴン、ヒソカ、キルア。

日付が与えられた側と、空欄のまま置かれた側。この線はどこで引けるのか。

※ハンター試験編・ヨークシン編に触れます。ほかの編の人物にも名前だけ触れます。扱うのは単行本既刊分(〜39巻)まで。

誕生日の分け方は2段ある

分け方は2段に重なっている。1段目は、そもそも日付が与えられているか。2段目は、与えられた日付がゾロ目かどうか。

1段目で落ちる人物のほうが、圧倒的に多い。団長クロロ、イルミ、ビスケ、ネテロ、センリツ、ジン、ゼノ、シルバ。どれも誕生日が公表されていない。

2段目に進める人物は10人に届かず、その中がさらにゾロ目とそれ以外に割れる。日付の数字は公式データブックなどの資料側に載っているとされるもの。本編で誕生日が祝われた場面や、日付が話に効いた場面は出てきません。

ゾロ目で並ぶのは、試験で並んだ5人

ゾロ目の5人は、ハンター試験を受けた4人とヒソカ。主人公一行と、その試験で並んだ人物にきれいに収まる。

この並びはファンのあいだでも知られていて、覚えやすさの例として紹介されてきた。当サイトが見つけた読みではありません。

キルアの7月7日は、冨樫本人の公式アカウントが描き下ろしのイラストを出した日でもある。ただし1999年版アニメでは6月15日と語られる場面がある、とも言われています。資料によって揺れる余地は残っている。

誕生日が伝えられているのは、これだけ

日付が出ている人物を並べると、こうなります。

人物 誕生日 ゾロ目か
レオリオ=パラディナイト 3月3日 ゾロ目
クラピカ 4月4日 ゾロ目
ゴン=フリークス 5月5日 ゾロ目
ヒソカ=モロウ 6月6日 ゾロ目
キルア=ゾルディック 7月7日 ゾロ目
ミト 9月7日 ゾロ目ではない
ノブナガ=ハザマ 9月8日 ゾロ目ではない

この7つの日付は、いずれも資料側に載っているとされるもの。

人数を数えようとすると、一覧を出しているサイトのあいだで数が動く。7人としている側もあれば、9人まで数える側もあり、6人しか載せない一覧もあります。数え方が定まらないのは、日付の出どころが資料側に散っているからです(→ ハンターズガイドと本編の食い違い)。

ミトは最初の話から出ているのに、ゾロ目ではない

表の下2人が、この線引きに当てはまりません。まずミトのほう。

ミトの誕生日は9月7日。ゾロ目ではない。ゴンを育てた人物で、登場は No.001 です(→ ゴンの母親は誰?)。

ミトを入れると線引きが揺れる。「早くに出た人物だからゾロ目が与えられた」という分け方なら、ミトにも当てはまるはず。最初の話から出ていて、主人公の家族なのだから。

それでもミトの日付はゾロ目ではない。線は登場の早さでは引けません。引けるのは「ハンター試験を受けた4人とヒソカ」という人物の側だけです。

ミトには、ゴンの養育権を裁判で取りに行った過去まで描かれている(→ ミトは裁判でゴンの養育権を取りに行った)。登場の早さや描かれた量と、誕生日が与えられるかどうかは関係していません。

念を持たない人物で日付が伝わっているのもミトだけ。同じく念を使わないコムギやバッテラには誕生日がない。そこも人物の側でしか説明が付かないと俺は思う。

ノブナガは幻影旅団でただ1人、日付が伝わっている

もう1人の例外がノブナガ=ハザマ。一覧に載っているのは9月8日のほうです。

この人物が例外になる理由は、ミトとは別のところにある。幻影旅団の団員で、日付が伝えられているのはノブナガだけ。団長クロロもシャルナークも空欄のまま。フィンクスとフェイタンには日付が流通していますが、出どころはドラマCDだとされます。

しかもノブナガの登場はヨークシン編で、試験の5人よりずっと後ろ。1段目を通っているのに、2段目でゾロ目に届いていない。ゾロ目の並びが主人公一行とヒソカの外へ伸びないことが、この1人ではっきりする。

もう1つ引っかかる点もある。本編と資料で誕生日が違っているとされる人物です。日付を確かめようとすると資料に当たることになり、その資料同士が食い違う例まで出てくる。日付が並んでいると確定した設定のように読めますが、一覧の数字の重みはそこで変わってきます。

日付が入っていない人物のほうが、ずっと多い

1段目で落ちる人物のほうには、空欄の理由まで説明が付く場合がある。

流星街の出身者は戸籍がないので生年月日が分からない、とする読みがある。幻影旅団に空欄が多い理由としては筋が通る。ただしこの設定を本編のどのセリフで確かめられるかは特定できていません。

一覧サイトに日付が載っている人物も、ややこしい。フィンクスの4月4日やフェイタンの12月17日は、ドラマCDが出どころだと見られている。公式のプロフィールでは生年月日が不明とされています。作中ではフィンクス自身が生年月日を知らないと言っている、とも読まれている。

強さでも出番の多さでも、日付が入るかどうかは決まっていません。団員が何人も並ぶ集団で、日付が伝わっているのは1人だけ。それがそのまま証拠になります。

誕生日が働いているのは本編の外

ここで、2人の例外が同じ方向を指していることに気づく。誕生日が話に効いた場面が、作中に出てこない。

時を測る数字なら、本編の中で何度も使われます。キルアに年を聞かれたゴンが「もうすぐ12歳」と答える場面のように、年齢は会話の中に出てくる。試験の期数も、王位継承戦で刻まれる日付もそう。

一方の誕生日は、誰かの日付が話を動かした場面が出てきません。ゴンのまわりでも、キルアとアルカのやり取りでも見当たらない。日付を1日ずつ刻む王位継承戦でも、誕生日が祝われる場面は出てこない。時を測る数字が本編の中で使われるのとは、向きが逆になっています(→ 高齢の念能力者の年齢はどう描かれたか)。

では5人の日付はどこで働いているのか。作品の外です。ヒソカの6月6日にはアンケート企画が立ちました。クラピカの4月4日には、フィギュアを出すメーカーの公式アカウントが祝いの投稿を出している。キルアの7月7日には、冨樫の公式アカウントが描き下ろしのイラストを公開しました。

ノブナガの日付が資料のあいだで食い違うのも、同じ理由で説明できる。本編を読む役に立たない数字なら、本編の側で固める必要がない。資料に載って、記念の日として使われれば足りるからです。

だからゾロ目で並んでいることにも説明が付く。覚えやすい日付が要るのは、本編ではなく本編の外だからだ。性別が本編でも資料でも名指しされないクラピカでさえ、誕生日だけは4月4日で通っている(→ クラピカの性別より先に、原作はクルタ族を出す)。

確認できる範囲では、誕生日が物語を動かした場面は出てきません。読者の側だけが使う日付として、少数に振り分けられているように読める。冨樫が誕生日に持たせたのは、本編の中の役目ではなかったのだと思います。

まとめ|誕生日が働いているのは本編の外

  • 誕生日が伝えられている人物は10人に届かない。日付の出どころは資料の側とされ、本編で誕生日が祝われた場面は出てこない
  • ゾロ目で並ぶのはレオリオ3月3日・クラピカ4月4日・ゴン5月5日・ヒソカ6月6日・キルア7月7日の5人
  • ミトは9月7日でゾロ目ではない。No.001 から出ているので、線引きは登場の早さでは引けない
  • ノブナガ=ハザマは幻影旅団でただ1人日付が伝わっている人物で、本編と資料で誕生日が違っているとされる
  • 一覧サイトに載る日付でも、フィンクスやフェイタンのようにドラマCD由来とされるものがある

誕生日が話を動かした場面は出てきません。5人の日付が働いているのは、記念企画や公式アカウントの投稿という本編の外です。覚えやすいゾロ目が5人ぶんだけ用意されているのも、そこでなら使い道があるからだと読めます。

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