触れないと効かない念能力|条件が相手の体に置かれている3人

クロロが能力を盗む条件は4つ。そのうち1つが、相手と手のひらを合わせることだ。イルミは相手の頭に針を刺し、ヒソカはガムを触れさせます。

どの条件も、相手の体の側に置かれている。自分だけでは満たせないぶん、当てるまでが勝負の中心になる。代わりに、満たしたあとは効きめが安定します。

※天空闘技場編・ヨークシン編・キメラアント編に触れます。扱うのは単行本既刊分(〜39巻)まで。

クロロが念能力を盗む条件は4つある

盗賊の極意(スキルハンター)で能力を奪うには、次の4つを満たす必要があります。

  • 相手の能力を実際に見る
  • その能力について質問し、答えを聞く
  • 本の表紙の手形と、相手の手のひらを合わせる
  • ここまでを1時間以内に済ませる

4つのうち、相手に触れないと満たせないのは3つ目だけだ。4つ目は時間の制限なので、距離とは関係ない。

この1つだけが、相手の同意なしには満たせない。見るのも質問も、相手が拒みにくい形で成立します。手のひらを合わせるには、相手が拒まない状態まで持ち込む必要がある。

そのぶん、満たしたあとの見返りは大きい。盗んだ能力は自分の系統に関係なく使えます。ただし使うときは、本を具現化して右手に持ち、その能力のページを開いておかなければならない。

イルミとヒソカも、念能力の条件は相手の体にある

条件の置き場所という点で、この3人は同じ形をしています。

能力者 満たすべき条件 満たせないとき 満たしたあとに得るもの
クロロ 本の手形と相手の手のひらを合わせる 能力を盗めない 系統に関係なく能力を使える
イルミ 相手の頭に針を刺す 操れない 針が刺さっているあいだ操れる
ヒソカ バンジーガムを相手や物に触れさせる くっつけられない 引き寄せたり、伸ばして戻したりできる

イルミの針は、刺されば効き続ける。キルアの頭に刺さっていた針も、本人が自分で抜くまで働いていた(針が縛っていたものは → キルアはイルミの針が抜けても逃げる)。

ヒソカのバンジーガムも、触れることが条件だ。触れさせたものを引き寄せられるし、伸ばした先から戻すこともできます(能力の作りは → ヒソカの念能力は、なぜ”安く強い”のか)。クロロもイルミもヒソカも、条件そのものは原作に書かれている。

条件が相手の体にあると、当てるまでが勝負になる

差し出しているのは、自分だけでは満たせないという不自由さだ。相手が近づかせてくれなければ、能力はまったく動かない。クロロの手のひらも、イルミの針も、ヒソカのガムも、そこで止まる。

代わりに得ているのは、満たしたあとの安定です。イルミの針は刺さっているあいだ効き続ける。クロロが盗んだ能力も、元の持ち主が生きているかぎり本に残り続けます。

3人に共通していたのは、能力の中身のほうではない。相手を条件の届く位置へ運ぶ手順に、工夫が寄っているように見えます。

触れる条件は、相手の同意を取りに行く条件でもある

念能力の弱点が発動条件に集まることは 念能力の弱点は発動条件に集まる で扱いました。触れて満たすタイプには、そこにもう1つ性質が乗る。

相手が動いてくれないと満たせない、という点です。遠くから撃つ条件なら、相手の意思と関係なく満たせる。手のひらを合わせる条件は、相手が手を出さないかぎり成立しません。

だからクロロは、条件を知らない相手にしか正面から使えない。イルミの針も、刺さらなければ操ることはできない。同時に効かせられる人数にも、同じ制限がかかる(→ 念能力が同時に効く人数)。1度に広げるには、1人ずつ触れて回るしかありません。

条件を隠したまま相手を近づける。そこまで持ち込む部分が、この手の能力を使う側の腕前になる。

まとめ|念能力が触れないと効かない理由

  • クロロが能力を盗む条件は4つで、相手に触れないと満たせないのは手のひらを合わせる1つだけ
  • イルミは相手の頭に針を刺し、ヒソカはガムを触れさせる。条件はいずれも原作に書かれている
  • 条件を自分だけでは満たせないので、相手が近づかせてくれなければ能力は動かない
  • 満たしたあとは安定する。針は刺さっているあいだ効き続け、盗んだ能力は持ち主が生きているかぎり本に残る
  • 接触の条件は相手の同意がないと満たせず、広げるにも1人ずつ回ることになる

強さの比べ合いではなく、触れられるかどうかで決着が付く形だ。当てるまでの段取りに、戦力のほとんどが使われる。だから工夫は能力の外側へ寄っていく。相手を近づけるところまでが、そのまま実力の一部になっているわけです。

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