ハンター試験288期|287期で落ちた9人が戻り、受かったのはキルア1人

グリードアイランドの修行を途中で抜けて、キルアは288期のハンター試験の会場へ向かった。着いた会場には、前の年の287期で見た顔がそろっています。

287期で落ちた受験者で、のちの話にもう一度描かれるのは9人。その9人が288期の会場に全員いて、全員が一次試験で落ちた。受かったのは、前の年に失格したキルアただ1人です。

※ハンター試験編(287期・288期)、ヨークシン編、グリードアイランド編、キメラアント編の内容に触れます。扱うのは単行本既刊分(〜39巻)まで。

落ちた側の9人は、そのあとどうなったのか。288期のあとにも出てくるのは、分かっている限りポンズだけ。残る8人は、288期の会場が最後の出番になっている。

キルアの2回目のハンター試験は288期|15巻の1話で、1489人から合格は1人

キルアは287期の最終試験で、受験者のボドロを刺して失格になった(→ ボドロとハンター試験)。ライセンスを取り直すための2回目の受験が、翌年の288期です。

描かれるのは、15巻 No.148「試験開始」の1話。会場までキルアを案内したのはキリコで、287期にゴンたちを会場へ運んだ、あの魔獣の一家です。

その年の受験者は1489人。一次試験の課題は、2時間以内にほかの受験者を5人倒し、プレートを試験官に持っていくこと。

結果、会場で意識が残っていたのはキルアだけ。ネテロ会長がキルアの実力を認めていたこともあって、その場で合格が言い渡されます。288期の合格者は、1489人中キルア1人。試験が1日で終わったことは、ハンター試験の日数で数えている。

俺が気になったのは、この1話の会場に、287期で見た顔がそろっていることだった。1489人もいれば、知らない受験者だけで描くこともできたはず。それでも冨樫は、前の年に落ちた受験者を名前つきで会場に置いています。

ハンター試験287期で落ちて288期に戻った9人|落ちた試験と落とした相手

まずは、9人が287期のどこで、誰に負けたのか。

受験者 287期で落ちたところ 落とした相手
トードー 2次試験で脱落を宣言 なし(自分から降りた)
トンパ 4次試験で倒され、プレートを奪われる クラピカ
ソミー 4次試験でトンパと組むが、奪ったプレートを取り返される クラピカ側
アモリ・イモリ・ウモリ 4次試験で3人がかりで挑んで敗れる キルア
ケンミ 4次試験でプレートを奪われる アモリたち
キュウ 4次試験で毒矢を受け、プレートを奪われる ポックル
ポンズ 4次試験でプレートを取られる レオリオ

9人とも288期の一次試験で落ち、そのあとにもう一度出てくるのはキメラアント編のポンズだけ。

287期で落ちて、原作で288期以降にもう一度描かれた受験者が、この9人です。アモリ3兄弟には天空闘技場に出てくる回もあるが、それは旧アニメだけの場面で、原作にはない。

トードーを除く8人が落ちたのは、4次試験のゼビル島。そのうち7人を落としたのは、キルア・クラピカ・レオリオ・ポックルの誰かです(→ ゼビル島のプレート争奪戦)。読者が見たのは、主人公たちとその近くにいた受験者に負けて退場する場面でした。

アモリ3兄弟の4次試験も、そのひとつ。標的だったウモリは、自分のプレートをキルアに渡した。アモリとイモリのプレートは、キルアが別々の方向へ投げ捨てています。兄弟そろって挑んで、それで終わり。

トンパは287期の時点で、試験を35回受けていた(→ トンパの目的は試験の途中で変わる)。落ち慣れた受験者まで、288期の会場に戻っている。

288期のあとの出番で見ると、9人は2つに分かれます。288期の会場で出番が終わる8人と、そのあとにもう一度出てくるポンズ。落ちた試験や落とした相手で分けても、288期の会場での扱いに差は出ない。差が出るのは、288期のあとにもう一度使われたかどうかだ。

もう1人、この9人の外から288期の会場に来たのがゼパイルです。

288期のあとにも出てくるポンズは、9人の中の例外

ポンズも、288期では一次試験で落ちている。ほかの8人と違うのは、そのあとキメラアント編に出てくることでした。

キメラアント編のポンズは、ポックルと同じ隊でキメラアントの調査に加わっています。外へ状況を伝えるのに使ったのは、蜂に託した手紙(→ ハンターハンターの連絡手段)。最後は逃げる途中で、兵隊蟻のギョガンに撃たれて命を落とす。

ポンズが288期のあとにも残ったのは、出番の中身が違うからだと思う。288期の8人は、キルアの強さを見せる場面で倒される側だった。キメラアント編のポンズは、キメラアントの怖さを見せる場面で倒される側。

同じ隊のポックルも、287期の合格者として読者が名前を知っている人物です(→ ポックルは“蟻編の戦犯”なのか?)。見覚えのある顔が倒されると、相手の強さが読者に伝わりやすい。ポンズは、その使い方を2回された受験者だと読めます。

287期にいなかったゼパイルは、キルアが自分から声をかけた例外

ゼパイルは、ここまでの9人のどれにも当てはまらない。287期には出ておらず、288期が初めての受験です。

ゼパイルはヨークシン編で、ゴンとキルアに目利きの腕を貸した人物。ゴンが質に入れたハンターライセンスを、借金までして買い戻しています(→ ゼパイルの鑑定が見抜いたのは本物)。288期を受けたのは、その借金を返すためでした。

288期の会場で、キルアはそのゼパイルに自分から声をかけた。ゼパイルはキルアに首を打たれて、一次試験で落ちています。

287期の9人のほうには、キルアは絡まれても相手にしていない。向こうから来た顔は流し、ゼパイルには自分から寄っていく。扱いの差ははっきりしています。

288期の会場は2系統の顔ぶれ|どちらもキルアの1年を読者に測らせる

288期で戻った9人に、キルアとの勝負らしい場面はない。分かっているのは、会場で意識が残ったのがキルアだけだったことまでです。

会場では、アモリ3兄弟が前の年のことを持ち出してキルアに絡んでいる。キルアはそれを相手にせず、知った顔を探し続けます。兄弟でまとめて挑んだ相手に、キルアのほうは目もくれていない。倒されたあとでアモリは、自分たちの敗因を「認識不足」と振り返っています。

つまり、9人の顔を覚えているのは読者のほうだ。前の年に主人公たちに負けた顔が、翌年はまとめて1話で消える。念を覚え、グリードアイランドでビスケに鍛えられた1年の伸びが、それで読者に見えるようになります。

ゼパイルの置き方も、向きは同じだ。287期組が「前の年の試験の顔」なら、ゼパイルは「前の編の顔」。ヨークシンで目利きの腕を借りた相手を、キルアは自分から呼び止めて落とした。読者はそこで、ヨークシンの頃のキルアと今のキルアを並べて見ることになります。

288期の会場の顔ぶれは、287期組とヨークシン組の2系統。どちらも、キルアの1年の差を読者に測らせるために集められている。

キルアにとっては、相手にもしなかった9人と、自分から声をかけた1人。俺がこの1話でいちばんうまいと思うのは、前の年との差に気づく役を読者に渡しているところです。

まとめ|ハンター試験288期と、287期で落ちた受験者のその後

  • 287期で落ちて、のちの話にもう一度描かれる受験者は9人。9人とも288期を受け、全員が一次試験で落ちた
  • キルアの2回目のハンター試験は、15巻 No.148の1話。受験者1489人のうち、合格はキルア1人だった
  • 287期の4次試験で落ちた8人中7人は、主人公たちや合格者に負けた顔ぶれ
  • 288期のあとにも出てくるのはポンズ。キメラアント編でも、相手の強さを見せる場面で倒される側に回った
  • 288期の会場には287期組とヨークシンのゼパイルが集められ、どちらもキルアの1年の差を読者に測らせる顔になっている

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