ブラックホエール号に乗ってる人の目的|暗黒大陸行きでも相手は船の中

ブラックホエール号は暗黒大陸へ向かう船なのに、乗った人たちが船の上で相手にしているのは船の中の誰か。名目だけを見れば、主な6つの組のうち3組は暗黒大陸・新大陸を目指して乗っています。

十二支んとカキンの3大マフィアも、その3組に入る。それでも船の上では、十二支んの3人がビヨンドを見張り、3大マフィアのあいだでは抗争が始まりました。

名目が暗黒大陸の組も、乗ったあとは船の中の相手に向かされている。その読みを、場面ごとに確かめます。

※暗黒大陸編・王位継承戦編に触れます。扱うのは単行本既刊分(〜39巻)まで。

ブラックホエール号に乗った目的|暗黒大陸・新大陸行きの3組と、船の中の3組

ブラックホエール号は、カキン帝国が暗黒大陸へ渡るために造った大型の輸送船。国王ナスビー=ホイコーロが暗黒大陸への進出を宣言し、その総責任者にビヨンド=ネテロを任命しました。

名目が暗黒大陸・新大陸に向いている組は、次の3つです。

  • ビヨンドの探検隊: カキンの暗黒大陸探検隊の総責任者として乗った
  • 十二支ん: ビヨンドより先に、暗黒大陸から「希望(リターン)」を持ち帰る任務
  • カキンの3大マフィア: 新大陸での縄張りを決めるために乗り込んだ

残る3組は、乗った時点で相手が船の中にいる。

  • クラピカ: 第14王子ワブルの護衛として乗った。目当ては第4王子ツェリードニヒが持つ緋の眼
  • カキンの王子たち: 出港式典に出て王位継承戦の参加者に。戦いは出航と同時に始まった
  • 幻影旅団とヒソカ: 旅団の狙いは王子の持つ宝と、ヒソカの命とされる。ヒソカは第1層のVIP専用カジノに潜り込んでいた

第3〜5層には一般渡航者も乗っている(→ ブラックホエール号の内部は5階層)。ジンとパリストンはビヨンドの探検隊に加わっていますが、船に乗っている場面は39巻までに描かれていません。

ブラックホエール号が新大陸に着くまで、名目は果たせない

航海の予定は、人類の領海の端まで3週間、その先の未開の海が5週間。新大陸に着くまで8週間かかります。作中で確かめられる経過は、出航から10日ほど(→ ブラックホエール号の残り航海日数)。

乗っている人たちは、少なくともあと1か月半は船を降りられない。名目が暗黒大陸・新大陸の3組も、名目を果たせる場所にはまだ着いていません。

着くまでの船の上で、名目のためにできることは少ないはず。俺は、名目が暗黒大陸の3組も、乗ったあとは船の中の相手に向かされていると読む。

この読みが合っていれば、3組の船の上の動きは船の中の誰かに向いているはずです。逆に、動きの中心が上陸の準備として描かれた組があれば、この読みは崩れる。

ブラックホエール号の船の上で、名目が暗黒大陸の組が向き合う相手

3大マフィアは一家ごとに動きが違う。名目が暗黒大陸・新大陸の3組は、船の上で次の相手に向いています。

組 船の上の持ち場・動き 動きが向いている相手(解釈)
十二支ん ビヨンドの見張りと、船の持ち場 ビヨンド/船の中のけが人と事件
シュウ=ウ一家 エイ=イ一家との抗争 エイ=イ一家/ヒソカ
シャ=ア一家 エイ=イ一家との抗争 エイ=イ一家/ヒソカ
エイ=イ一家 ほかの2組を裏切り、抗争に入った シュウ=ウ一家とシャ=ア一家
ビヨンド 第1層で協会の拘束を受け入れている 船の中にはいない

十二支んで船の上の持ち場が分かるのは8人。ビヨンドの見張りが3人、医療室が2人、裁判所と国王軍の会議室に1人ずつ。残る1人は、ワブルの護衛に入ったクラピカです。一等客室の4人は、確かめられた範囲では、39巻までに船の上での動きが描かれていない(→ 十二支んの暗黒大陸行きの持ち場)。

3大マフィアは、エイ=イ一家の裏切りから抗争に入った。シュウ=ウ一家の組長オニオールは、モレナの暗殺とヒソカの捜索を指示しています。シャ=ア一家でも、組長ブロッコ=リーが No.378 で若頭にヒソカを探させた。そのシャ=ア一家は、エイ=イの裏切りのあと、シュウ=ウと組んでエイ=イに向かっています。

エイ=イ一家の組長モレナは、自分の目的をカキン国の滅亡だと語っている。一家ではなく、モレナ個人の目的です。そのカキンの国王と王子たちは、同じ船の第1層にいる(→ カキンの3大マフィア)。

モレナ個人が狙う相手も、船の中にいることになる。上陸の準備を中心に動く場面は、確かめた範囲では、持ち場の分かる十二支んにも3大マフィアにも見当たらない。名目が大陸を向いていても、船の上の相手は船の中。十二支んと3大マフィアの3家は、この形から外れていないと俺は読む。

例外はビヨンド|ブラックホエール号の上でも暗黒大陸のほうを見ている

ビヨンドは船の上で、ハンター協会の拘束を受け入れています。見張りに付いているのは、十二支んのカンザイ・サイユウ・サッチョウの3人。

ただビヨンドの配下は、大陸に着いたらビヨンドが自力で抜け出して合流する段取りだと話している(No.346)。船の中に、ビヨンドが狙う相手はいません。拘束されている間も、目当ては暗黒大陸のまま。

6つの組のうち、船の上で船の外を見ているのはビヨンドだけ。ほかの5組は、名目がどちらを向いていても、船の上では船の中の誰かを相手にしている。

この例外にも役割があると俺は思う。全員が船の中だけを見ていたら、暗黒大陸へ向かう話だということが薄れてしまう。見張られながら大陸を待つビヨンドが1人いるから、船の行き先が話から消えない(→ ビヨンドとネテロが暗黒大陸に求めたもの)。

ブラックホエール号の船の中に、冨樫が相手を置いた理由

名目が暗黒大陸・新大陸の3組のうち、2組には船の中に向き合う相手がいた。十二支んにはビヨンドと船の中の事件、3大マフィアにはたがいの組とヒソカです。

冨樫は、名目が暗黒大陸の組にも船の中の相手を用意したのだと俺は思う。そう読むと、出航から10日ほどの間に、継承戦と抗争と協会の捜査が同時に進んだことにも説明がつく。協会は、船の中で起きた殺人を捜査しています(→ ブラックホエール号の殺人を捜査しているのはハンター協会)。

名目だけで乗った組ばかりなら、新大陸に着くまでの船の上では、起きることが少なかったはずです。名目が暗黒大陸・新大陸の組も、船の上では船の中の相手と向き合っている。名目のための動きが始まるのは、船が新大陸に着いてからになりそうです。

まとめ|ブラックホエール号に乗ってる人と、乗った目的

  • 主な6つの組のうち、乗った名目が暗黒大陸・新大陸なのはビヨンドの探検隊・十二支ん・3大マフィアの3組
  • クラピカ・王子たち・幻影旅団とヒソカの3組は、乗った時点で相手が船の中にいる
  • 十二支んはビヨンドの見張りや船の持ち場に付き、3大マフィアの3家は船の中で抗争し、シュウ=ウとシャ=アはヒソカも探している
  • ビヨンドだけが船の外を見ていて、暗黒大陸へ向かう話だということを残している
  • 名目が暗黒大陸の組も、船が着くまでは船の中の相手に向かされている

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