ギドは両足、リールベルトは歩く力、サダソは左腕。天空闘技場の200階クラスでゴンとキルアの前に立った3人は、全員が体のどこかを失っています。
3人の念能力は、その欠けたところを埋める形で組まれていた。ただし埋まっているのは体の機能までで、失った強さのほうは埋まっていません。
失った部位、念が埋めた機能、そしてどこから崩れたか。この3つに、3人の違いがはっきり出ます。
※天空闘技場編に触れます。扱うのは単行本既刊分(〜39巻)まで。
ギド・リールベルト・サダソを同じ基準で見る
| 失った部位 | 念が埋めた機能 | どこから崩れたか | |
|---|---|---|---|
| ギド | 両足(鉄柱の義足) | 回転の軸 | 軸にしていた足場 |
| リールベルト | 歩く力(車椅子) | 移動 | 念の外側で足した武器 |
| サダソ | 左腕 | 腕そのもの | 戦う前に降りた |
念が埋めた機能は、3人ともそろっている。欠けたところを念で埋める形は全員同じです。分かれるのは、そのあとの崩れ方のほう。
ギドの回転の軸は義足。竜巻独楽(たつまきごま)は、その義足を軸にして自分が回る技だ。リールベルトはオーラを後ろへ噴射して車椅子を進めます。サダソは失った左腕を、そのままオーラで作り直している。
3人とも、200階クラスに上がったあとで念能力者の攻撃を受けて体を損なった、とされています。念を知らないまま上の階へ来た人間が通る道だったようだ。
埋め方がいちばん徹底しているのはサダソだ。念を知らない相手には、この腕が見えません。掴まれても、何に掴まれたのかが分からない。
念で埋まっていない部分は、3人とも別の場所にある
分かれるのは、念が埋めなかった側です。
サダソは、腕を取り戻したところで止まっています。伸ばした腕でズシを後ろから抱え込み、動きを封じた場面がある。ただし試合の前に降りたので、打ち倒す使い方は描かれていません。
リールベルトは逆で、埋めたのは移動だけ。攻撃に使うのはムチと、そこに流す電流です。こちらは失った部位と何の関係もない。移動を念で埋めて、殴る手段は道具で足している。
ギドは中間だ。義足と直結しているのは、自分が回る技のほう。投げた独楽を離れた場所で操る側は、足の代わりというより別の能力として付いている(→ 念能力に道具が要る能力と要らない能力)。
埋めた範囲が3人でずれている。その違いが、そのまま崩れ方の差になります。
崩れ方も3人とも違う|天空闘技場200階での決着
ギドは、竜巻独楽で回っている最中に、回っていた床石を釣り竿ではがされた。軸にしていた足場がなくなって転び、そこから負けています(→ ウイングが最初に教えたのは纏)。念で埋めた場所を、そのまま外された形だ。
リールベルトは、電流を流したムチをキルアに掴まれました。電気は効かない相手だったので、そのまま引き寄せられて、リールベルトのほうが落ちる。外されたのは埋めた移動ではなく、足していたほうの手数です。
サダソは試合が行われませんでした。対戦カードは決まっていたのに、控室でキルアに背後を取られ、そのまま闘技場を去っている。腕を取り戻しても、殺気を向けられたら残らない。
埋めた場所を外されたのが1人、足したほうを逆に使われたのが1人、戦う前に折れたのが1人。崩れ方は3通りに分かれます。それでも、念で埋めたのは強さではなかったという点は3人とも同じだ。
ギドは再戦でゴンに負けていますが、勝った側が増やしたのは技ではありませんでした(→ ハンターハンターの再戦)。
3人が組んでいるのは、補い合うためではない
3人でつるんでいるのだから、役割を分担しているのか。そうではありません。
狙いは勝ち星稼ぎだ。弱い相手を選んで試合を組み、フロアマスターを狙う。試合の期限も迫っていました。ズシを捕まえてゴンとキルアに試合を強要したのも、その延長にある。
つまり3人は、補い合う仲間ではなく、同じやり方をしている同業者です。ギドが回っているあいだにリールベルトが撃つ、というような連携は出てこない。
対戦カードも、3人ともゴンとキルアの両方と組まれています。1人が1人を相手にする形にはなっていない。同じ手口の相手が、続けて3回来る形だ。
念で埋められるのは機能まで
同じ天空闘技場には、念を積み上げていく側もいます。ズシはキルアに負けた側だ。ただし念に入ったのは、ズシのほうが先でした(→ ズシの才能は10万人に1人)。
3人との差は、念を何に使ったかだ。ズシは無い力を積みに行き、3人は失った機能を戻すところで止まった。
念は体の条件を書き換えられます。足が無くても回れるし、腕が無くても掴める。ただし3人を見るかぎり、戻せているのは失う前の状態までだ。失った時点で相手との差が付いていたなら、その差は残ったままになる。
同じ200階クラスには、念の配分を誤って強さごと崩した例もある(→ カストロの念能力ダブルは高すぎた買い物)。念を何に振るかは、能力の中身より先に決まっているのかもしれません。
まとめ|3人の念が埋めたのは機能までだった
- ギドは両足、リールベルトは歩く力、サダソは左腕を失っている
- 念能力はその欠けた機能を埋める形で組まれている。回転の軸、移動、腕そのもの
- 埋めた範囲は3人でずれる。リールベルトのムチと電流は失った部位と関係がなく、サダソは打ち倒す使い方が描かれていない
- 崩れ方も3通りに分かれる。ギドは足場ごと軸を外され、リールベルトは足した電流を逆に使われ、サダソは試合の前に降りた
- 3人が組んでいるのは補い合うためではなく、弱い相手を選んで勝ち星を稼ぐため
念で埋まるのは、失った機能のところまで。その境目が、3人の崩れ方にそのまま出ていました。
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