変化系のオーラは、術者の体から離れるほど弱くなります。ヒソカのバンジーガムは伸ばしすぎればちぎれ、マチの念糸は体から離れた時点で強度が激減する。
この系統の強さは、威力よりも「どこまで届くか」で決まっている。オーラを遠くに置いたまま保つのが苦手な系統だからです。
ただ、その見方に収まらない能力も出てくる。キルアの落雷(ナルカミ)と、ヒソカの薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)だ。
※キメラアント編の展開に触れます。
変化系はオーラの性質を変えるだけの系統
変化系は、自分のオーラの性質や形を別のものへ変える系統です。電気の性質に変えれば電気として働き、糸の形にすれば糸として働く。新しい物質を作り出しているわけではない。
オーラを物にする具現化系とは、ここがはっきり違う。具現化系はオーラを実体のある物にするので、念を知らない人の目にも映る。変化系のオーラは性質が変わっただけなので、念を知らない人には見えません。
具現化系が使う前に何を決めているかは 具現化系の念能力は使う前に決まる で扱いました。六系統の位置関係は 念能力の六系統とは? にまとめている。
変化系の能力を、オーラが体から離れられる距離で整理する
原作にこういう分類が出てくるわけではない。当サイトの整理として、作中で描写の多い3人を距離の順に並べます。
| 距離 | 使い手 | オーラの扱い方 | 離したときの制限 |
|---|---|---|---|
| ほぼ離さない | キルア | オーラを電気の性質に変えて自分の体に流す | 体から遠ざける使い方が少ない |
| つないだまま伸ばす | ヒソカ | 伸縮自在の愛(バンジーガム) | 10m以上伸びるとちぎれる |
| 切り離す | マチ | 念糸 | 体から離れると強度が激減する |
上から下へ、オーラが本体から遠ざかっていく。そして遠ざかるほど、制限のほうが重くなる。
キルアは電気に変えたオーラを、基本的に自分の体で使う。神速(カンムル)は、その電気を体に流して動きを引き上げる技だ。ゴンとの違いは ゴンとキルアの念能力 で書きました。
ヒソカのバンジーガムは、ゴムとガムの性質を持たせたオーラだ。相手に貼りついても本人とつながったままで、引き戻せる。ただし体から離して使うと、10m以上伸びたところでちぎれるとされています。
マチの念糸は、縫合にも捕縛にも追跡にも使える応用の広さがある。それでも、体から離れた糸は強度が激減する。マチの念能力 で能力そのものは扱いました。
離すほど弱くなるのは、オーラそのものが能力の本体だから
一般に言われている理由は、変化系の使い手はオーラを体から離すのが苦手だという点です。マチの糸の強度が落ちる理由も、たいていここで説明される。
俺は、ここに変化系の性格がよく出ていると見ています。変化系は物を作っていないので、能力の本体は術者のオーラそのものだ。手元を離れたぶんだけ、支える力が届かなくなる。そう考えると筋が通ります。
オーラを体から切り離したまま留めておくのは、放出系の領分だ。変化系にその選択肢はありません。
キルアの落雷は、纏う側に置いた能力からはみ出す
整理の1段目に置いたキルアにも、収まりきらない技がある。落雷(ナルカミ)です。
これは相手の頭上から雷を落とす技だ。キメラアント編では、メレオロンと組んでユピーに上から当てています。体に纏うどころか、離れた場所に向けて放っている。
とはいえ、マチの糸のように切り離して置いてくるわけではない。落とした電気を遠くに残しておくような使い方は、作中で描かれていません。
だから「離せない系統」という見方が崩れるわけではないと思う。むしろ、境目がはっきりする例だ。変化系が苦手なのは遠くへ飛ばすことではなく、遠くに置いたまま保つことのほう。落雷はその区別を示してくれる技です。
ドッキリテクスチャーは、見えないはずのオーラが見えている
もう1つは、同じヒソカの薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)です。物の表面にあらゆる質感を再現する能力で、紙のように薄いものにしか使えない。触れれば偽物と分かる。
外れているのは距離ではなく、見え方のほうだ。変化系のオーラは、念を知らない人には映らないはず。それなのにこの能力は、見た目で人を完全に欺きます。
天空闘技場で一般の観客に見えている場面もある。この点も含めて、ファンの間では矛盾ではないかと繰り返し語られてきました。具現化系ではないのか、という見方も出ている。
系統としては変化系として扱われている。ただ、本編のコマの中でその系統が語られたわけではない。ここは確かめようがないところとして残ります。
距離と見え方、2つの境目が変化系の輪郭になる
外れ方の向きが違う2つを並べると、変化系の輪郭が見えてきます。落雷は距離の側で、ドッキリテクスチャーは見え方の側で収まらない。
言い換えれば、変化系を測る基準はこの2つだ。オーラをどこまで離しておけるか。そのオーラが誰の目に映るか。どちらも、オーラの性質を変えているだけという一点から出ていると読めます。
冨樫はこの系統に、応用の広さを与えた。その代わり、離れたところで完結する力は渡していない。何を渡して何を渡さないかという設計は 制約と誓約 の考え方とつながります。
まとめ|変化系の射程は、術者がオーラを保てる距離で終わる
- 変化系はオーラの性質や形を変える系統で、物そのものは作らない。念を知らない人には、そのオーラも見えない
- 距離で整理すると、キルアはほぼ体から離さず、ヒソカのバンジーガムはつないだまま伸びる。マチの念糸は切り離せて、遠ざかるほど制限が重くなる
- 離すほど弱くなる理由は、変化系がオーラを体から離すのが苦手だからだと言われている。能力の本体がオーラそのものだと考えると筋が通る
- キルアの落雷は距離の側ではみ出す技。ただし遠くへ放つだけで、離れた場所に残しておく使い方は描かれていない
- ヒソカのドッキリテクスチャーは見え方の側で収まらない。変化系とされながら、念を知らない人の目まで欺いてしまう
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- マチの念能力 — 切り離せる念糸の使い道
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