イルミに95点、十二支んのギンタに90点。会長選挙編でヒソカが付けた点数です。
この並びは強さの順位として読まれてきた。ただ、ヒソカが何を測って数字を出したのかは、原作に一度も書かれていない。
そのうえ、ヒソカが長く追い続けた相手には点数が見当たりません。確認できる範囲では、あの数字とヒソカの執着は一致していない。
※34巻までの内容が前提です。ハンター試験編から会長選挙編、ヒソカ対クロロまでに触れます。
ヒソカの点数で名前が分かるのは4人だけ
イルミが95点、ギンタが90点、カンザイが85点、ピヨンが77点。作中ではっきり名前と数字がそろうのは、この4人だ。
ギンタは未、カンザイは寅、ピヨンは卯。3人ともハンター協会の最高幹部12人、十二支んのメンバーだ。イルミは十二支んではありません。
ほかの点数も話題にはなる。ただ、誰への評価かまでは特定できない。
採点の基準は、ヒソカ本人も冨樫も作中で語っていません。出ているのは数字だけだ。
点数を強さの順位として読む根拠は、原作にない
通説の中身はこうです。点数が高いほど強い。だからイルミの95点はカンザイの85点より上、という読み方。
知恵袋にはこんな質問が立っています。点数の高さは、オーラ量や肉体的な強さを表すのか。まとめ記事の中にも、この数字を戦闘能力の目安として扱っているものがある。読み方としては自然だ。
ところが原作を確かめると、裏づけが出てきません。ヒソカが何を測って点数を出したのかは、一度も語られていない。
読み方も割れている。
- 自分にとって厄介な相手ほど高い
- 自分を100点として、実力差を距離で表したもの
- 戦って楽しめるかどうかの興奮度
どれも原作の明言ではない。4つの数字が出ていることと、基準が語られていないこと。原作にあるのはここまでだ。
ヒソカが長く追い続けた相手には、点数が確認できない
点数の付いていない相手として、まずゴンがいます。ハンター試験でヒソカはゴンを見逃した。もっと殺しがいのある使い手に育つまで生かしておく、と告げています。
天空闘技場でも待つと言っている。もっと熟れてから、崩すのがもったいなくなるくらい積み上がるまで我慢する。そういう言い方だ。
そのゴンの点数は、どこにも出てきません。試験から天空闘技場まで一貫して追い続けた相手が、確認できる4人に入っていない。
クロロも同じです。ヒソカは幻影旅団に偽の団員として潜り込み、団長との戦いを目的にしていました。これだけ準備した相手にも、点数は確認できない(→ ヒソカvsクロロはどっちが強い?)。
逆側も見ておく。90点のギンタ、85点のカンザイ。高い数字が付いた相手を、ヒソカがその後追いかけた描写は確認できません。
ヒソカの点数を、原作の描写とぶつからずに読むには
原作とずれるのは1点だけ。点数の高さが、そのままヒソカの入れ込み方を表すという部分です。
名前と点数が分かる4人は、いずれも会長選挙の場に居合わせた相手だ。少なくとも、その場にいた人物に付いた数字ではある。生涯の関心を順位にしたものではありません。
ゴンは実際に伸びた。念を覚え、のちの天空闘技場ではヒソカと戦う相手になっています。グリードアイランド編ではジャジャン拳を編み出した(→ ゴンの念能力ジャジャン拳が単純すぎる理由)。それでも数字は残っていない。
カストロは、点数ではなく実際の戦いで示された相手だ。天空闘技場でヒソカは両腕を落とされながら、最後は一方的に終わらせている。カストロが誤ったのは能力の強さではなく、容量の配分のほうです(→ カストロの念能力ダブルは高すぎた買い物)。
数字が並ぶと順位表に見える。ただ、俺の見る限り、あの4つはヒソカが誰に入れ込んでいるかを表したものではありません。追い続けた2人が載っておらず、載っている2人は追われていないからです。
まとめ|ヒソカの点数は執着とは別に動いている
- 名前と点数がはっきり分かるのはイルミ95・ギンタ90・カンザイ85・ピヨン77の4人。ギンタ・カンザイ・ピヨンは十二支ん
- 採点の基準は作中で語られていない。解釈も厄介さ・実力差・興奮度に割れている
- 点数の並びを強さの順位として使うのは、原作が保証していない範囲の読み方
- ゴンにもクロロにも点数は確認できないのに、ヒソカはどちらも長く追い続けてきた
- 逆に90点・85点を付けた相手を、その後追いかけた描写は確認できない
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