もしレオリオの推薦が無かったら、クラピカは十二支んに入っていたでしょうか。
空いた席にクラピカを推したのはレオリオ。勧誘の話には、緋の眼の情報が付いていました。レオリオは、クラピカの用件の側から近づいて届く役を持たされている。そう読むと、2人の場面の置かれ方がそろって見えてきます。
※会長選挙編と暗黒大陸編の入り口に触れます。扱うのは単行本既刊分(〜39巻)まで。
レオリオがクラピカを十二支んに推した場面
会長選挙のあと、十二支んには空席ができていました。そこへクラピカを推したのがレオリオです。33巻のNo.343。
勧誘に来たのはミザイストム。差し出したのは緋の眼の情報でした。クラピカはこの話に乗り、十二支んに加わります。
推薦したのはレオリオ、席を用意したのは協会、クラピカを動かしたのは緋の眼。1つの場面に、3つの向きが重なっている。
ヨークシンでは、レオリオがクラピカの用件に付いていった
時間をさかのぼると、2人がいちばん長く一緒に動いたのはヨークシン編です。このときの用件は、クラピカの側の旅団でした。
団長クロロを連れ去る場面で、車を運転していたのはレオリオです。人質交換の段取りを組んだのはクラピカで、相手は旅団。レオリオは、クラピカの用件の中に入って手を貸していた。
レオリオの電話は、クラピカに届かなかった
一方で、届かなかった働きかけもあります。
32巻の会長選挙の最中、レオリオはクラピカに電話をかけている。クラピカは出ません。のちの会話でレオリオは、こっちから何回かけたと思ってるんだ、とぶつけています。
この電話の中身は、選挙の相談とも仕事の依頼とも描かれていません。同じ会話でレオリオはメールアドレスを教えろとも頼み、クラピカに断られている。
2人のあいだの働きかけを、届いたかどうかで分ける
レオリオの側から出た働きかけを、クラピカの用件との関係で並べます。
| 場面 | レオリオがしたこと | クラピカの用件との関係 | 届いたか |
|---|---|---|---|
| ヨークシン編 | 旅団を追うクラピカに同行し、手を貸す | 用件の中に入る | 届いた |
| 会長選挙の最中(32巻) | 何度も電話をかける | 用件は語られない | クラピカは出ない |
| 十二支んの空席(33巻) | クラピカを推す | 緋の眼の情報とセットの勧誘 | クラピカは乗る |
クラピカの側からの連絡も見ておきます。ヨークシン編では、ゴンとキルアへ「クモは死んだ」とだけ伝え、センリツをキルアのもとへ行かせている。どちらも旅団の件です。
ただ、例外もあります。旅団を倒したと思っていた時期、クラピカはゴンたちの前に現れ、4人で顔を合わせている。このときの用件ははっきり語られていません。
十二支ん入りのあとの電話(33巻)も、クラピカからかけてゴンの様子を尋ねたとする要約があります。とはいえ、どちらがかけたかは資料によって割れていて、確かめきれません。クラピカが用件だけで動く人物だとは言い切れない。
冨樫がレオリオに持たせた役
俺には、冨樫はレオリオを「クラピカの用件の側から近づける人」として置いたように思えます。
クラピカは念能力の制約で寿命を削りながら、緋の眼を集め続けている人物です(→ クラピカの寿命はあと何年?)。その用件は、ほかの仲間がなかなか入り込めない場所にある(→ 緋の眼はなぜ市場を渡り歩くのか)。
そこへ届いたのは、用件の中へ入ってくる働きかけでした。ヨークシンでは同行で、十二支ん入りでは推薦で。どちらもクラピカの目的と同じ方向を向いています。
用件が語られない電話には、クラピカは出なかった。この差を見ると、レオリオの推薦は偶然クラピカに届いたのではなさそうです。
医者を目指すレオリオの動機は、友人を病気で亡くしたことでした(→ レオリオはまだ大金を手にしていない)。放っておけない相手のところへ、相手の用件ごと入っていく。その形が、クラピカとの関係でも繰り返されているのではないか。
まとめ|レオリオとクラピカの関係で届いた働きかけ
- クラピカを十二支んに推したのはレオリオ。勧誘の話には緋の眼の情報が付いていた
- ヨークシン編のレオリオは、旅団を追うクラピカに同行して手を貸している
- 会長選挙の最中にかけた電話には、クラピカは出なかった
- 届いた働きかけは、どちらもクラピカの用件と同じ向きだった
- クラピカが仲間を気づかって連絡した可能性のある場面もあり、用件だけで動く人物とは言い切れない
十二支んに入ったクラピカが船で何を任されたかは、クラピカの護衛5人は狙った陣営に入れなかったで扱っています。レオリオ本人の念能力はレオリオの念能力は”医者の念”へどうぞ。
