グリードアイランドの攻略に念が要る理由|探す・交換する・奪うの手前

このゲームを落札したのはバッテラです。それでも本人は、一度も島に入っていません。

理由は資金でも時間でもない。念が使えないからです。

グリードアイランドで指定ポケットカードを手に入れる道は3通りある。自分で探す。他のプレイヤーと交換する。あるいは奪う。この3つのどれを選んでも、手前に同じ関門が立っています。

※グリードアイランド編の展開に触れます。

グリードアイランドの入り口は、島の外にある

このゲームは島の中だけで完結していない。プレイを始めるには、現実世界のゲーム機の前で練を使う必要があります。ソフトとメモリーカードという設備も要る。

その設備を握っていたのはバッテラだ。ソフトを落札し、金を出し、プレイヤーを何人も雇っている。

それでも本人は入れない。念が使えず、開始の条件を自分では満たせないからです。手に入らなかったのは、プレイヤーになる資格のほうでした。

探す|ゴン組が島で伸びた道

いちばん時間がかかるのは、自分で探す道。

ゴン組は呪文を覚え、指定ポケットカードの入手条件を1つずつ潰していきました。強い相手を倒して奪うのではなく、島に仕込まれた条件を満たして手に入れる形だ。

この道を選ぶと、集めている時間がそのまま念の修行になる。ビスケの指導を挟み、ゴンは島の中でジャジャン拳を組み上げています(→ ゴンの念能力ジャジャン拳が単純すぎる理由)。

代わりに手放すのは速さだ。何ヶ月もかかり、そのあいだ他の組に先を越されます。

交換する|ツェズゲラ組が最後に手放したもの

2つ目は、他のプレイヤーとの取引でそろえる道。

ツェズゲラ組は取引でカードを集めていた側。複数人で動いていました。ゴン組より先に進んでいた時期もある。

この道は、相手がいないと成立しません。組を動かす資金も要る。ツェズゲラ組はバッテラに雇われた側で、雇い主が打ち切りを決めたとき攻略を続けなかった。違約金として成功報酬の一部を受け取り、そこで降りている。

最後に集めたカードはゴン組へ譲られました。探す道と交換する道が、ここで合流している。ゴン組のクリアも純粋な自力ではありません。

奪う|ゲンスルー組が飛ばせた工程は1つだけ

3つ目は、他のプレイヤーが集め終わるのを待って取り上げる道。

ゲンスルー組は指定ポケットカード90種を騙し取り、そのうえで相手を始末しました。ここを成立させたのは「命の音(カウントダウン)」のほう。触れた相手に爆弾を仕掛け、あとから任意に起爆できる能力です。近接用の「一握りの火薬(リトルフラワー)」とは役割が違う(→ ゲンスルーの念能力は手の内を全部明かす)。

ただし、集める工程を全部飛ばしたわけではない。ゲンスルー自身は5年ものあいだ集める側にいて、奪ったあとも足りないぶんは自力でそろえています。飛ばせたのは最後の工程だけだ。

グリードアイランドの攻略3通りに共通する関門

3つを比べると、要るものが違うのは右の列だけです。

道 主に使った組 実行に要るもの
探す ゴン組 時間と、条件を満たす力
交換する ツェズゲラ組 取引の相手と、続ける資金
奪う ゲンスルー組 集め終えた相手と、倒す力

左と真ん中は、どれも島の中の話。カードは島の外へ持ち出すと消えます。例外はクリア報酬の3枚だけ。

そして島に入るには、ゲーム機の前で練を使えることが要る。入り口の関門は1つしかない。

その関門の内側は、逆にかなり自由です。ゴレイヌもバッテラに雇われた側で、ゴン組と出会うまでは1人で集めていました。最後まで自分ではクリアせず、途中でゲームを降りている。

それでもレイザー戦では前線に立ち、ゴン組の勝ちに直接絡んだ(→ ゴレイヌ最強説の半分は本当)。中にいれば、クリアを狙わない人間でも勝敗を動かせる。

金を出したバッテラだけが、一手も打てない

落札額も賞金も出し、プレイヤーを何人も雇いました。狙っていたのは「大天使の息吹」というカード1枚。仕組みの上では、この計画も成り立つ。雇ったプレイヤーがクリアし、報酬の3枚に混ぜて持ち出せばいい。

それでも、自分では一手も打てない。念が使えないので、探すことも交換することも奪うこともできません。できるのは金を出して待つことと、待つのをやめることだけだった。

打ち切りの判断も、その位置から出ています。中の様子を自分で確かめられない側が、外から終わりを決めた。

同じ島の外にいながら、ジンのほうは仕掛けを残しています(→ グリードアイランドの製作者は11人)。外から島の中に関われたのは、作った側だけでした。

外から出した金では買えない形になっている

3通りの道が用意されている理由。島の中では金が普通に効きます。スペルカードには値段が付いて売られている。効かないのは、外から出す金のほうだ。

そう読める材料が、クリアの手前にもう1つ置かれています。99種そろえた時点で開かれるのは、カードそのものについてのクイズ。自分で集めた者にしか答えられない作りです。奪ってクリアした者には答えられない。

探した側が報われ、奪った側が最後で詰まる。俺はこの配置に、冨樫がどの道を本命としたかが出ていると見ています。

そろえられる人数にも上限があります(→ グリードアイランドのカードは100種類)。あちらは枚数が決める上限の話で、こちらは参加資格の話。数で絞られる前に、念で絞られている。

もしクリアが外から買えるなら、物語は競売の時点で終わります。ゴンが島で念を伸ばす時間も、ジンへ近づく過程も要らない。

まとめ|グリードアイランドの攻略3通りと、その手前の関門

  • カードの入手経路は3つ。自分で探す(ゴン組)/他のプレイヤーと交換する(ツェズゲラ組)/他のプレイヤーから奪う(ゲンスルー組)
  • ゲームの入り口は島の外にあり、ゲーム機の前で練を使えることが条件になる
  • ツェズゲラ組はバッテラの打ち切りで降り、集めたカードをゴン組へ譲った。ゴン組のクリアも純粋な自力ではない
  • ゲンスルー組は指定ポケットカード90種を騙し取ったが、飛ばせたのは最後の工程だけ。本人も5年集める側にいた
  • 落札者のバッテラは念が使えず、3通りのどれも自分では実行できなかった

3つの道を用意しておきながら、その手前に関門を1つだけ立てている。金で買えたのはゲームであって、プレイヤーになる資格ではありませんでした。

クリアのクイズが、自分で集めた者しか答えられない形になっている。ここに冨樫の本命が出ていると思います。

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