「試しの門はいちばん重い扉で何トンか」を検索すると、256トンと128トンの2通りが出てきます。
どちらも計算は合っている。違うのは数え方だけだ。そして作中には、どちらで数えるかを決められる場面が1つあります。
※ゾルディック家編と、31巻までの展開に触れます。
試しの門の重さで確定している数字は3つ
計算のもとになるのは、守衛のゼブロが説明した2つ。
- 扉には1から7まで番号が振られていて、1の扉は片方で2トン
- 番号が1つ上がるごとに、重さは倍になる
そこにもう1つ、あまり注目されない数字が加わります。キルアが3の扉を開けて帰ったと聞いて、ゴンが「12トン」と答える。それをクラピカが16トンだと直す場面だ。
3の扉は16トン。登場人物が扉の重さを口にするのは、確認できる範囲でここだけ。
仕組みについての説明も1つ。押した力に応じて、開く扉の大きさが変わります。強く押すほど、大きい番号の扉が動く。
数字として使えるのはここまで。門の材質も蝶番の抵抗も、原作には出てきません。
確定した数字だけで、7の扉までの重さが出る
2トンから倍にしていくだけなので、7の扉までは推定なしで出せます。試しの門は両開きで、扉は左右に1枚ずつある。
| 扉の番号 | 扉1枚 | 左右を合わせて |
|---|---|---|
| 1の扉 | 2トン | 4トン |
| 2の扉 | 4トン | 8トン |
| 3の扉 | 8トン | 16トン |
| 4の扉 | 16トン | 32トン |
| 5の扉 | 32トン | 64トン |
| 6の扉 | 64トン | 128トン |
| 7の扉 | 128トン | 256トン |
左右を合わせれば、単純に2倍。検索で見かける256トンと128トンは、どちらもこの計算から出てくる数字です。
作中の16トンは、左右を合わせた重さだった
3の扉は、扉1枚なら8トン、左右を合わせて16トン。クラピカが口にしたのは16トンのほうです。
扉を呼ぶときの数字は、左右を合わせた重さで語られている。
同じ数え方を7の扉に当てはめれば、答えは256トン。ゼブロの説明どおり扉1枚で数えるなら128トンになる。数字が2つ出回るのは、片側で数えるか、左右を合わせるかの違い。
どちらも間違いではない。ただ、登場人物の言い方にそろえたいなら256トンのほうです。
1から7まで足していく読み方は成り立たない
もう1つ混ざりやすい読み方があります。7の扉を開けるとき、1から6の扉も一緒に押しているのではないか、という見方だ。
足していくなら、左右を合わせて4+8+16+32+64+128+256で508トン。表のどの数字とも違う値になる。
ここでもクラピカの訂正が根拠になる。少なくとも、足していく数え方では16トンにならない。この一場面のおかげで、合計で数える読み方は使わなくて済みます。
ここからは推定になります。ゴンが答えた12トンの中身は書かれていない。ただ、4トンずつ足していった数字だと考えると説明がつく。
1の扉が4トン、2の扉が8トン、3の扉が12トン。等間隔に増やす読み方をクラピカが直した、という形だ。
扉が実際どう重なっているのかは、原作に説明がありません。それでも重さの数え方については、この訂正が答えになっている。
誰が何トンまで開けたかを、同じ数え方で比べる
数え方が決まると、作中の記録も同じ単位で比較できます。登場人物と同じく、左右を合わせた重さでそろえてみる。
- ゴンとクラピカは、ゼブロのもとで鍛えて1の扉(4トン)
- レオリオは3人の中で唯一、2の扉(8トン)まで届いた
- キルアはハンター試験のあと家に帰るとき、3の扉(16トン)を開けている
- キメラアント編が終わった時点のキルアは、5の扉(64トン)まで開けられるようになっていた
キルアの伸び方が分かりやすい。3の扉から5の扉へ、番号は2つしか動いていない。それでも重さは16トンから64トンへ、4倍になる。番号は等間隔に見えて、中身は倍々で増えていきます。
確認できる範囲では、扉の番号が語られているのはこの4人だけ。当主のシルバや、その父のゼノがどこまで開けられるのかは出てきません。シルバとゼノの念能力を追っても、そこには触れられていない。
この答えが崩れるとしたら、どの前提か
ここまでの結論には、前提が3つある。どれかが違えば、数字も変わります。
1つ目は、1の扉の2トンが扉1枚ぶんであること。もしこれが左右を合わせた重さなら、表の値はすべて半分になる。片方で2トンと説明されているので、ここは原作どおりに読める。
2つ目は、倍になる単位が扉の番号であること。番号が1つ上がるごとに倍なので、扉1枚なら2の7乗で128トンになる。ここが崩れると計算そのものが変わる。ただ、クラピカの訂正がこれを裏づけています。
残る1つは、作中の16トンが3の扉ちょうどを指すという読み方だ。仮に1から3までを足した数字だとすると、扉1枚の重さは別の値になる。ただ、その読み方では扉1枚ぶんの合計が14トン、左右を合わせても28トン。どちらも16トンには届きません。
3つとも作中の記述で支えられている。だから128トンと256トンという2つの答えは、そのまま残ります。
ゴンたちが3人がかりで通らなかった理由
試しの門は、数人がかりで開けてもクリアとされています。
それでも原作のゴンたちは、3人で押して通る道を選ばなかった。全員が自力で扉を開けられるようになるまで鍛えてから、門をくぐっている。
合計でも通れるなら、人数を集めれば済む話だ。にもかかわらず自力にこだわった。俺は、3人がこの門を「入る資格」を測る装置と受け取ったからだと考えています。
ゾルディック家の念能力で書いたとおり、この一族は効率で動く。門もその延長にあると考えると、重さの数字はこの門の一部でしかない。
まとめ|作中の数え方に合わせるなら256トン
- 確定しているのは「1の扉は片方2トン」「番号が1つ上がるごとに倍」、そして作中で語られた「3の扉は16トン」の3つ
- 3の扉の16トンは左右を合わせた数字。同じ数え方なら7の扉は256トン、扉1枚ぶんで数えれば128トンになる
- 1から7まで足していく読み方は取らない。足していく数え方では16トンにならないと、クラピカの訂正から分かる
- 左右を合わせた重さで記録をそろえると、ゴンとクラピカが4トン、レオリオが8トン。キルアは16トンから64トンまで伸ばしている
- 数人がかりでもクリアとされているのに、ゴンたちは全員が自力で開けられるまで鍛えてから通った
関連記事:
- ゾルディック家の念能力まとめ — 門の向こうにいる一族の設計
- シルバ=ゾルディックの念能力 — 当主の実力がどこまで描かれているか
- ゼノの念能力 — 効率で動く一族の考え方
- ゾルディック家の執事3人 — 守衛ゼブロと同じ使用人の側
- ゴンの念能力ジャジャン拳 — 門を自力で開けた3人のうちの1人

コメント