ジェニーは円の9割|携帯10万円・参加料9,000円で読む作中の物価

作中の金額を円に直す方法は、最初から決まっています。8巻に「1ジェニーは約0.9円」という注記がある。

ジェニーの額は、1割引きの円としてそのまま読める。100億ジェニーなら90億円。桁を直す必要はない。

この換算を作中の金額に当てはめると、日用品の値段が現実の日本とほとんど変わらないことが分かります。

※ヨークシンシティ編・グリードアイランド編の展開と金額に触れます。

ジェニーの物価は、現実の日本とほとんど同じ

ゴンとキルアの携帯電話は110,580ジェニー。円に直すと約99,500円だ。

競売の参加料が10,000ジェニーで9,000円。ゴンが天空闘技場50階クラスで受け取ったファイトマネーが60,000ジェニーで54,000円。どれも現実の日本で通じる金額です。

ここが換算の確からしさを支えている。もしレートが実際の10倍ずれていれば、2人の携帯は100万円近くになる。100分の1ずれていれば1,000円だ。

約10万円なら、子ども2人が旅の途中で持つ品として無理がない。レオリオが10の位まで値切ったのも、この金額なら納得できます。1,000円でも100万円でも、あの場面は成り立たなくなる。

日常の買い物では、0.9円という換算は破綻していない。

1ジェニーは約0.9円|換算の出どころは8巻の注記

ジェニーは、作中の世界で国際的に使われている通貨です。略号は「J」。

換算の根拠は、本編のセリフではありません。8巻に添えられた注記だ。ファンの推計ではなく、作品の側から出た数字という点がここでは大きい。

一方で、この注記は登場人物が語ったものではない。読者に向けた補足であって、作中の経済がそう動いていると宣言したわけでもありません。作中で語られた数字ほどの重みはない、とは言えます。

それでも、額を円に直す出発点としては十分だ。

ハンターハンターの金額を円に直す|額が確定している7つの場面

原作で額がはっきり出ている場面を集め、すべて0.9倍しました。

場面 ジェニー 円に直すと
ゴンとキルアの携帯電話(ビートル07型) 110,580J 約99,500円
ゴンたちが開いた競売の参加料 10,000J 9,000円
天空闘技場50階クラスでのゴンのファイトマネー 60,000J 54,000円
マチがヒソカの利き手を縫った手術代(1本分) 50,000,000J 4,500万円
ヨークシンの競売で緋の眼に付いた落札額 2,900,000,000J 26億1,000万円
グリードアイランドの当初の売値 5,800,000,000J 52億2,000万円
バッテラが提示したソフト本体の買い取り額 17,000,000,000J 153億円

ここまでの数字は、原作に出た額に0.9を掛けただけです。携帯電話を選んだのはゴンとキルアで、値段の交渉をしたのはレオリオでした。

桁が跳ねるのは、希少品と裏社会の取引だけ

手術代から下の4つは、桁がまるで違います。手術代で4,500万円、緋の眼で26億円、ゲーム1本で52億円。

競売の参加料9,000円と緋の眼の26億円のあいだには、およそ29万倍の開きがある。ただ、これをレートの破綻と読むのは早い。同じ通貨で、値段が29万倍違うものが売られているだけだからです。

緋の眼は世界に36対しか存在しない品だ。しかも競売にかけられている(→ 緋の眼はなぜ市場を渡り歩くのか)。

29億ジェニーで落札されたこの品は、コルトピの複製だったとされる。それでも価格の例としては使える。実際に払われた額だからです。

グリードアイランドは念能力者が作ったゲームで、出回る数がそもそも限られている。現実でも、絵画や希少品はこの桁に届く。

暗殺の依頼料も同じ側にあります。ミルキが父シルバに持ちかけた前借りは、15人分の仕事で150億ジェニー、円に直すと135億円だった(→ ミルキの念能力が本編で描かれないのはなぜか)。1人あたり9億円という計算になる。

日用品と命の値段が、同じ単位で表されている。ジェニーで統一されているからこそ、この落差がそのまま見えます。

値段が動いた品は、実際にある

ここから足すのは、原作に書かれていない読み取りです。

引っかかるのは、換算の注記を確認できるのが8巻の1か所だけという点。作中の時間は長く、金額が出る場面も編をまたぎます。同じレートが最後まで有効だとは、どこにも書かれていない。

しかも、値段が動いた品は実際にある。グリードアイランドは当初58億ジェニーで売られていた。それが市場では350億を超える値で取引されるようになる。

ヨークシンの競売に出た7本は、バッテラがすべて競り落とした。最高で602億ジェニーという記録も伝えられています。

ただ、これは通貨の価値が変わったのではないと読める。動いたのはゲーム1本の相場のほうだ。クリアを目指す買い手が増え、出回る数が限られていれば、同じ品の値は跳ね上がります。現実の中古市場と同じ動き方をしている。

日用品の側については、そもそも比べる材料が足りない。携帯電話も参加料も、値段が示されるのは1回きりだ。編をまたいで同じ品を比べられる場面自体がありません。

それでも、確認した範囲では、単位の切り替えや通貨の入れ替えに触れた場面が出てこない。動いたと分かるのは個々の品の相場だけだ。だから同じレートで通してよい、というのが俺の判断です。

0.9円が通じなくなるとしたら、どこか

いちばん弱いのは、読む側が思い浮かべる円の価値です。0.9円という数字が示されたのは、連載が始まって間もない頃だった。そのときの円と今の円では、同じ額で買えるものが違う。

ただし、これは原作の側の問題ではない。ジェニーどうしの関係は、いつ読んでも変わりません。緋の眼がゲーム1本の半額、というような比較は動かないままだ。

次に弱いのが、通貨そのものの価値が編をまたいで一定だという前提。ここが崩れると、金額どうしの比較が成り立たなくなります。ただ、崩れたと分かる描写は今のところ出ていない。

いちばん影響が大きいのは、8巻の注記が全編に当てはまるという前提だ。ここが外れれば、円に直した数字はすべてずれる。それでも、疑う材料は原作に見当たりません。確かめられる範囲では、0.9円で通してよいと考えています。

まとめ|ジェニーは、1割引きの円として読める

  • 換算の根拠は8巻の注記で、ファンの推計ではなく作品の側から出た数字
  • 携帯電話が約10万円、競売の参加料が9,000円。日用品の金額は、現実の感覚で読める範囲に収まる
  • 桁が跳ねるのは希少品と裏社会の取引で、緋の眼26億円・暗殺1人9億円がその側にある
  • グリードアイランドは58億から350億超まで値上がりしたが、動いたのは品の相場で、通貨そのものではない
  • いちばん弱い前提は読者側の物価感覚。ジェニーどうしの比較は、いつ読んでも変わらない

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