バッテラ|グリードアイランドに大金を払った大富豪が求めた2枚のカード

バッテラがグリードアイランドに払った金は、恋人を治すためだけのものではなかった。恋人と一緒に過ごす時間のためでもあった。だから恋人が亡くなると、クリア目前でも払う理由が消えています。

求めたカードは2枚あったとされる。恋人を治す「大天使の息吹」と、自分の歳を縮める「魔女の若返り薬」です。

※グリードアイランド編(13〜18巻)の内容に触れます。扱うのは単行本既刊分(〜39巻)まで。

バッテラは念を使えない大富豪|恋人は事故で長く意識がなかった

バッテラは、グリードアイランドに大金を投じた大富豪。本人は念能力を使えず、ゲームに自分で入ることはありません。入る人間のほうを、金で集めていた(→ ハンターハンターに出てくる金額)。

理由は、歳の離れた恋人にあった。恋人は交通事故で、10年以上も昏睡状態だったとされます。医者の手では今の状態を保つのが精一杯で、治す道が無かった。

そこでバッテラが知ったのが、どんな病気や怪我でも治せるというグリードアイランドのカードでした。

バッテラが差し出したものと、得ようとしたもの

バッテラが差し出したもの 得ようとしたもの
ヨークシンの競売で7本すべてを落札する金 ゲームに人を送り込む入口
ハメ組をはじめ、プレイヤーを雇う金 指定ポケットカードを集める手
クリア報酬の500億ジェニー 大天使の息吹と魔女の若返り薬
打ち切りの違約金350億ジェニー なし

差し出したものは、どれも金です。体も時間も、本人の側からは差し出していない。念を使えないバッテラには、金で人と道具を集める以外の入り方がありませんでした。

競売の落札には、私財の大半を投じたとされます。ゲームを競り合ったミルキについては、その資金を見切ったうえで落札したとされる(→ ミルキ)。雇ったハメ組は、約5年かけて人海戦術でカードを集める作戦を続けていた(→ グリードアイランドの攻略法)。

魔女の若返り薬|バッテラは恋人を治すだけでは足りなかった

恋人を治すだけなら、大天使の息吹1枚で足ります。それでもバッテラは、自分の歳を縮める若返り薬まで求めたとされる。

本編の外の解説では、その目的は恋人を治療し、共に過ごす時間をつくるためと書かれています。2人は歳が大きく離れていて、恋人が目を覚ましても、バッテラの側に残る時間は長くない。

大天使の息吹が2人の時間を始めさせ、若返り薬がその時間を長くする。バッテラが金で買おうとしたのは、恋人の回復そのものより先の、2人で過ごす時間だったと俺は読んでいます。

恋人の死で、クリア目前の依頼を取り消した

ゴンたちがクリアに近づいたところで、バッテラから依頼の取り消しが届く。雇われていたツェズゲラは、「もうすぐクリアできるんですよ!」とバッテラのもとへ急ぎます(→ ツェズゲラ)。

長い沈黙のあと、バッテラが語ったのは、写真の恋人が先日亡くなったことでした。ずっと意識が戻らないまま、眠るように息を引き取ったという。

取り消しにともない、ツェズゲラ組は成功報酬の7割にあたる350億ジェニーを違約金として受け取っています。クリアまであと少しの段階で、バッテラは500億の懸賞を払い続ける道を選ばなかった。

この場面でバッテラが差し出したのは350億ジェニーで、得たものは無い。それでも、恋人のいない2枚のカードに500億を払うよりは、ここで止めるほうを選んでいます。

得るものが消えると、差し出す理由も消えた

バッテラの差し出したものは金だけで、得ようとしたものは2枚とも恋人とつながっていた。恋人が亡くなった時点で、大天使の息吹で治す相手も、若返り薬で延ばす時間も無くなります。

念能力者の「制約と誓約」は、差し出したものが重いほど得る力が大きくなる。バッテラの場合は、得るものの側が先に消えた。差し出す側にどれだけ金が残っていても、払う先が無くなれば止まるしかありません。

500億という額の大きさより先に見るべきなのは、出費の行き先です。バッテラの出費は、最初から最後まで1人の恋人に結びついていた。クリア目前の取り消しは、その結びつきが切れた日に起きています。

まとめ|バッテラがグリードアイランドに払ったもの

  • バッテラは念を使えない大富豪で、交通事故で長く昏睡状態だった歳の離れた恋人を治す道を探していた
  • 差し出したのは金だけ。7本すべての落札、ハメ組などプレイヤーの雇用、クリア報酬の500億ジェニー
  • 求めたのは、恋人を治す大天使の息吹と、自分の歳を縮める魔女の若返り薬の2枚とされる
  • 2枚目の若返り薬は、恋人を治したあとに2人で過ごす時間のためのものと読める
  • 恋人が亡くなると、クリア目前でも依頼を取り消し、ツェズゲラ組には350億ジェニーの違約金が払われた

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