鎖野郎とボマーは正体が割れても呼び名のまま|ハンターハンターの異名

スクワラの記憶から鎖野郎の顔をつかんだあとも、幻影旅団の会話では呼び名が鎖野郎のままでした。顔より先に、仲間を倒した鎖というやり口を知っていたから、呼び名が残ったのでしょう。

ボマーも同じで、ゲンスルーが爆弾魔だと明かしたあとまで、解除の言葉として残っている。ハンターハンターの異名のうち、この2つとトンパの新人潰しでは成り立ちが違う。新人潰しは、はじめから顔も名前も知れた男の呼び名です。

※ハンター試験編、ヨークシン編の幻影旅団とクラピカ、グリードアイランド編のハメ組の結末に触れます。扱うのは単行本既刊分(〜39巻)まで。

ハンターハンターの異名、鎖野郎・ボマー・新人潰しは誰の呼び名か

鎖野郎は、ヨークシン編で幻影旅団がクラピカを指して使う呼び名。クラピカは旅団のウボォーギンを鎖で捕らえ、倒した。

ボマーは、グリードアイランドのプレイヤーのあいだで、爆弾で人を殺してきた者を指す呼び名です。「爆弾魔(ボマー)」とも書かれ、正体はゲンスルー。仲間2人と組んだ3人の念能力で、爆弾を仕掛けていた。

新人潰しは、ハンター試験のトンパの呼び名。35回も試験を受けている常連で、初めての受験者に近づいては合格の邪魔をする。この呼び名は、試験の常連のあいだで使われているものとされます。

異名が広まったとき、呼ぶ側は正体を知っていたか

異名 人物 広まった時点で正体を知っていたか 正体が割れたあとの呼び名 呼び名を残した側
鎖野郎 クラピカ 知らない 顔をつかんでも鎖野郎のまま 呼ぶ側の旅団
ボマー ゲンスルー 知らない 解除の言葉に残る ゲンスルーたち3人の能力
新人潰し トンパ 知っていたとみられる 伏せていた正体がない —

鎖野郎とボマーは、どちらも正体が分からないうちに広まった。旅団はゴンとキルアを捕まえたとき、鎖野郎について知らないかと尋ねています。けれど2人からは、何も出てこなかった。

鎖野郎の顔が旅団に渡ったのは、そのあとのスクワラの尋問。パクノダが記憶を読み取り、その場にいたノブナガとコルトピにも渡したとされます。

ボマーの正体は、もっと身近にいた。ゲンスルーはハメ組の一員です。ハメ組は、カードを集めるために組んだプレイヤーの同盟。

仲間はゲンスルーの名前も顔も知っていた。知らなかったのは、ボマーがゲンスルーだということ。自分が爆弾魔だと打ち明けるまで、誰も結び付けていません。

3人の中で違うのは新人潰し。呼ぶ側が、相手の顔も名前も知っていたとみられます。

新人潰しのトンパだけは、顔も名前も知れた男の呼び名

3人の中で例外になるのはトンパ。正体を伏せていない。試験会場に着いたゴン・クラピカ・レオリオに、自分から話しかけて近づいてくる。35回も受けていれば、常連の受験者とは顔なじみだったとみるのが自然です。

鎖野郎とボマーは、分からない相手を指すための呼び名。新人潰しは違う。名前の分かっている男に、やっていることを足した呼び名だ。「新人潰しのトンパ」と、名前とひと続きで語られるのもそのためでしょう。

本人もこの呼び名を口にする。四次試験でレオリオに同盟を持ちかけたとき、トンパは「ここまで来たら新人潰し所じゃない」と言った。

新人潰しを、いつでもやめられる自分の役目として扱っているわけだ。俺には、新人潰しは呼び名というより肩書きに近く見えます。合格を狙い出した後半のトンパは、トンパの目的は試験の途中で変わるで追っています。

顔が割れたあと、鎖野郎は旅団が残し、ボマーは能力が残した

正体が分かったあとも、鎖野郎とボマーは消えなかった。ただ、呼び名を残した側が2人で違います。

鎖野郎を残したのは、呼ぶ側の旅団。スクワラの記憶から顔をつかんだあとも、相手は鎖野郎のまま。捕らえられたクロロも、鎖野郎が女だとは思わなかった、という趣旨のことを口にする。団長の口から出たのも、名前ではなく呼び名でした。

性別の話はクラピカの性別より先に、原作はクルタ族を出すで扱っています。

スクワラの記憶から渡ったのは顔まで。鎖の能力の中身までは、まだつかめていなかったとされます。旅団が一番知りたかったのは、ウボォーギンを倒した鎖のほうだったと読める。スクワラが口を閉じたまま記憶を読まれた尋問は、スクワラの念能力と旅団の尋問で詳しく見ています。

ボマーを残したのは、ゲンスルーたち3人の能力。爆弾を仕掛けるには、相手に触れて「ボマー」と言う。解除するには、ゲンスルーに触れて「ボマー捕まえた」と言う。呼び名が、そのまま能力の言葉に組み込まれている。

除念師のアベンガネも、ゲンスルーに触れてこの言葉を口にした。ゲンスルーは、ボマーの噂を自分でプレイヤーに流したともされます。その話が本当なら、呼び名は広まる前から、呼ばれる側が用意したものだったことになる。明かしたあとも、ボマーの呼び名を能力の言葉に組み込んで使い続けたのは、ゲンスルーたちの側でした。

ハメ組で正体を明かした場面は、ハンターハンターの潜入者・スパイが正体を明かす条件で追っています。能力の仕組みは、ゲンスルーの念能力にまとめました。

鎖野郎とボマーの異名は、正体より先に知れたやり口の呼び名

3人を比べると、呼び名が名前の代わりになったのは、正体より先にやり口が知られた2人でした。旅団が最初に知ったのは、仲間を倒した鎖。グリードアイランドのプレイヤーが最初に知ったのは、人を吹き飛ばす爆弾だ。

旅団が知りたかったのは、鎖野郎の顔より、ウボォーギンを倒した鎖の中身。顔が分かっても、鎖の能力まではつかめない。ハメ組にとってゲンスルーは、何年も隣にいた仲間で、ボマーではなかった。

ボマーの場合は、やり口を相手に知らせるのが能力の言葉そのもの。爆弾を仕掛けられる相手は、触れられて「ボマー」と聞かされる。正体が割れても呼び名が残ったのは、能力がこの言葉を使い続けたからでもあります。

トンパは、名前とやり口が最初から一緒に知られていた男。新人潰しは名前の代わりにならず、名前の前に付くだけで済んでいる。俺の読みでは、2つの呼び名ははじめから人ではなく、鎖と爆弾を指していた。だから正体が割れても、鎖野郎とボマーは残ったのです。

まとめ|ハンターハンターの異名、鎖野郎・ボマー・新人潰し

  • 鎖野郎とボマーは、呼ぶ側が正体を知らないうちに広まった呼び名。旅団はゴンとキルアに尋ねても分からず、ハメ組はボマーがゲンスルーだと知らなかった
  • 新人潰しだけは、顔も名前も知れたトンパの呼び名とみられる。本人も「新人潰し所じゃない」と口にしている
  • 鎖野郎は、スクワラの記憶から顔をつかんだあとも旅団の呼び名のまま。鎖の能力の中身までは、まだつかめていなかったとされる
  • ボマーは、ゲンスルーたち3人の能力の言葉に組み込まれ、正体を明かしたあとも「ボマー捕まえた」として残った
  • 呼び名が残った2人は、正体より先に鎖と爆弾というやり口が知られていた

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